内容説明
本書の1部には、ユング、および彼の思想のうち、ことに東洋思想や仏教との関連、夢分析に関わる論文を収めた。2部では、伝説、神話、霊について心理学をもちいて、別の角度から論じた論文を収めた。3部では「たましい」に触れていくにあたって、無意識そのものを真正面から取り扱ったものから、その宗教的、図像学的接点としての曼茶羅、また縁起律など「群盲象を撫でる」ではないが、いろんな触れ方を試みた。4部では、「自殺」と「臨死体験」について考え、かつ語った。
目次
第1部 たましいの医者ユング(ユングと東洋思想;「意識」を超えて在るもの―フロイト・ユング・東洋思想 ほか)
第2部 たましいの言葉(神話・古くて新しい世界;伝説の心理学 ほか)
第3部たましいと無意識(無意識の世界―人間存在の根本に関わるものとして;深層心理学と曼荼羅 ほか)
第4部 たましいと死(自殺と心と魂;臨死体験の心理)
著者等紹介
山中康裕[ヤマナカヤスヒロ]
1941年名古屋市に生まれる。1966年名古屋市立大学医学部卒業。1971年名古屋市立大学大学院医学研究科卒業。名古屋市立大学医学部助手。1974年名古屋市立大学学内講師。1977年南山大学文学部助教授。1980年京都大学教育学部助教授。1992年京都大学教育学部教授。現在、京都大学大学院教育学研究科教授。医学博士、臨床心理士
岸本寛史[キシモトノリフミ]
1966年鳥取市に生れる。1991年京都大学医学部卒業。現在、内科医
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