内容説明
死に至る病であった尿毒症、高い致死率を示した戦争・災害時の筋挫滅症候群時の急性腎不全などを救いたいという願いが、透析療法の発展をうながした。透析患者の多くをしめる慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症の進展を予防するために、先達によって多くの臨床的・基礎的研究がおこなわれた。このような腎疾患克服のための努力は国際腎臓学史学会によってとり上げられてきたが、本書では透析医療開発にいたる過程でのさまざまな物語、透析医療においてどのような問題が残され、又どのように対応されているかをあまり系統的にでなくテーマを選択している。
目次
1 透析の歴史
2 腎臓学研究史
3 透析の技術
4 透析の現状
5 透析患者の合併症
6 移植
7 透析医学の今後