出版社内容情報
1966年~69年にかけて、アルチュセールの弟子であった高等師範学校生が組織したエピステモロジー・サークルにより、10号にわたって刊行された『分析手帖』。
構造主義、精神分析、マルクス主義、そしてエピステモロジーの強い影響の下、「言説の理論」の構築を目指した本書は、フランス現代思想の底流において、決定的な影響をもたらした。
アルチュセールやラカン、カンギレム、フーコー、デリダ、バディウ、ミレールら錚々たる執筆陣の論考が掲載された本誌は、フランスの知的伝統を継承するとともに、新たな知を生み出すプラットフォームともなったのである。
この『分析手帖』の全貌を明らかにしつつ、その思想的・歴史的な位置づけと現代的射程を再検討する全2巻の論集。
第1巻は刊行された『分析手帖』全10号のなかで、最も重要とみなされるテクスト群を再録、編者であるピーター・ホルワードによる『分析手帖』全体の歴史的・思想的・政治的文脈を論じた詳細な序論を付す。
第2巻は、『分析手帖』について新たに寄せられた論文、当時の編集委員会のメンバーや参加した人々(アルチュセール派など)へのインタビューからなる。
【目次】
まえがき ピーター・ホルワード、ノックス・ピーデン(坂本尚志訳)
序 論 理論的訓練 ピーター・ホルワード(坂本尚志訳)
第一章 『分析手帖』第一号 ―第九号 緒 言(坂本尚志訳)
第二章 構造の作用 ジャック=アラン・ミレール(上尾真道訳)
第三章 心理学と論理学 イヴ・デュルー(佐藤嘉幸訳)
第四章 縫 合(シニフィアンの論理の諸要素) ジャック=アラン・ミレール(上尾真道訳)
第五章 分析家はその場所に? セルジュ・ルクレール(信友建志訳)
第六章 シニフィアンのポイント ジャン=クロード・ミルネール(信友建志訳)
第七章 複数のエピステモロジーの弁証法 フランソワ・ルニョー(中村大介訳)
第八章 諸科学の考古学について ──ミシェル・フーコーへの質問 エピステモロジー・サークル(佐藤嘉幸訳)
第九章 記号と欠如──ゼロについて アラン・バディウ(近藤和敬訳)
第一〇章 無限小の転覆 アラン・バディウ(近藤和敬訳)
第一一章 一八世紀におけるある心理学的実験 アラン・グロリシャール(田中祐理子訳)
補遺 「モリヌークス問題」の歴史(第八講)
シュヴァリエ・ド・メリアン(田中祐理子訳)
第一二章 君主の思考 フランソワ・ルニョー(伊藤連訳)
補 遺 『分析手帖』全号目次 (坂本尚志訳)
第一巻解説 坂本尚志



