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- > 日本の哲学・思想(戦後思想)
内容説明
T・S・エリオットの『荒地』から、鮎川信夫らの「荒地」派詩人へ。20世紀の戦争を契機とした2つの〈荒地〉における問いを引き継ぎ、パックス・アメリカーナの拡大と終焉とともに、21世紀の歴史を批判的に読み解く。戦後の〈帝国〉の喪失のなかで、いかなる思想を立ち上げうるか、その可能性と限界に示唆を与える理論的達成。渡邉英理氏(『中上健次論』著者)を迎えての特別鼎談を終章として掲載。
目次
序章 複数の「戦後」へと働きかける思考へ―鮎川信夫の死と詩的言語
第一章 荒地を荒地として生きること
第二章 近代化の中の日本語
第三章 国民語を再考する
第四章 国民語と天皇制
第五章 多言語性と日本語の死産
第六章 文明論的転移と日本文化論
第七章 「関係的同一性」から「種的同一性」への移行
第八章 「種的同一性」と天皇制
第九章 国民国家と文学のシステム
終章 「トランス」としての対話 酒井直樹・坪井秀人+渡邊英理
著者等紹介
酒井直樹[サカイナオキ]
シカゴ大学およびコーネル大学でアジア学・比較文学・歴史学の教鞭を執る。現在、コーネル大学名誉教授。比較文学、思想史、翻訳研究、人種主義やナショナリズムについて研究し、その著作は様々な言語で出版されている。韓国語、中国語、英語、日本語の四つの言語による雑誌『TRACES』を主導したほか、世界各地のジャーナルの編集委員を務める
坪井秀人[ツボイヒデト]
早稲田大学文学学術院教授。名古屋大学・国際日本文化研究センター名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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