負債と信用の人類学―人間経済の現在

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負債と信用の人類学―人間経済の現在

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  • サイズ A5判/ページ数 386p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753103768
  • NDC分類 338.2
  • Cコード C0036

内容説明

デヴィッド・グレーバー『負債論』の“衝撃”とその“深化”。他者を信じ、他者に負う「人間経済」探究の試み。

目次

第1部(信用、負債、返済;商業経済と絡まり合う人間経済のありか―ラオスのコーヒー産地における農家による金貸しからの逃避をめぐって;時間を与えあう―商業経済と人間経済の連環を築く「負債」をめぐって;暴力の貸しを取り返しに行く―東アフリカ牧畜社会における復讐/感染/代替の論理;負債と労働の関係―グレーバーの『負債論』と『ブルシット・ジョブ』をつなぐもの)
第2部(負債と約束―戦前大阪の都市下層社会における貸し借りの論理からみる;世界を生み出すのは価値である;負債、暴力、非人格的市場―ポランニー的省察;デヴィッド・グレーバーと不平等世界の人類学)
第3部(『負債と信用の人類学』座談会)

著者等紹介

佐久間寛[サクマユタカ]
明治大学政治経済学部准教授、専攻は文化人類学、アフリカ地域研究

箕曲在弘[ミノオアリヒロ]
早稲田大学文学学術院教授、専攻は文化人類学、東南アジア地域研究

小川さやか[オガワサヤカ]
立命館大学先端総合学術研究科教授、専攻はアフリカ地域研究、文化人類学

佐川徹[サガワトオル]
慶應義塾大学文学部准教授、専攻はアフリカ地域研究、文化人類学

松村圭一郎[マツムラケイイチロウ]
岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、2017年、第72回毎日出版文化賞特別賞)など

酒井隆史[サカイタカシ]
大阪公立大学教員、社会思想史、都市社会論

グレーバー,デヴィッド[グレーバー,デヴィッド] [Graeber,David]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授。2020年逝去

ハート,キース[ハート,キース] [Hart,Keith]
ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ名誉教授。専門は経済人類学

田口陽子[タグチヨウコ]
叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部准教授。専門は文化人類学

林愛美[ハヤシマナミ]
日本学術振興会/大阪公立大学特別研究員CPD。専攻はアフリカ地域研究、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sayan

19
D・グレーバーの思想を堪能できる快善な内容。氏の「人間経済」をキーに「人間にとって負債と信用は何か」を論じる。この文脈である事例は「借金返済で相手を追い込まない=時間と機会の贈与」習慣に言及。小説「罪と罰」に影響を受けた金融作品に挑戦する、と映る。が、貸し借り関係は相手を生かす人間関係で、結果的に自身の身を助けると分析する。それを生計多様化戦略と。要は困った時、貸し先が複数=頼れる人も多く生残確率が上る。思わず膝を打つ強かさとリアリティに溢れる事例は非常に新鮮だ。加えてそれを論じる学者の戸惑いに共感する。2024/03/16

roughfractus02

8
グレーバー『負債論』における貨幣経済と人間経済をめぐる本書は、『負債論』に影響を与えたK・ハートの論文とグレーバー自身の未発表論文を含む日本での公開シンポジウムを元にした論文集である。debtは貨幣経済では等価交換を前提とし、同量の貨幣(+利子)で返すことだが、人間経済では贈与を前提とし、より多くまたはより少なく返すという事例が多く見られる。本書は『負債論』が人間経済をまだ貨幣経済との比較で行う点を指摘し、論者たちはさらに人間経済のdebtが、人間同士の関係を作り継続させる社会的要素を成す場面に踏み込む。2025/01/31

ハラペコ

2
借りたら返すという「対等」な交換の関係だけではなく、ヒエラルキー(親子のよう)、コミュニズム(共有)という関係も意識することで、現代の歪んだ負債のモラルに一石を投じる。グレーバーは「二者間」の人間関係に関する営為、ケア労働を前面に押し出していたが、本書はそれを理想化や別の規範の押しつけではないかと相対化する一面もある。それは自論を持つことを避ける危うい姿勢にも見えたが、オルタナティブな世界を想像する手段としては十分なのだろう。 負債論を読んでいない方は7章を先に読むといいかもしれない。2025/05/29

ほなみ

1
めちゃめちゃ面白かった。自分がどれほど資本主義の見方に偏っていたのかわかる一冊。 貨幣が負債から始まったという説はモースの贈与論から知っていたが、この本で負債というものに対して見方が変わった。 そもそも何をもって負債というのかというところ、パターンとしてはいくつかあり、お裾分け的なものや、見返りが前提のものや、親子関係的なヒエラルキー的なものなど。 その関係性により、一言に負債と言っても役割はだいぶ違う。 特にお裾分けなどは、信用という測定できないものが前提にあるのだが、資本主義では、測定できるものが2024/02/07

doctor bessy

0
私は、以前仕事の仲間や取引先に恩を売っておけば、必要なときに貸しが返ってくると考えていた。「借りたものはかえさなくちゃいけない」と考えていた。 世界には色々な形の負債があって、負い方も返し方も地域や時代によって違う。 それらの負債を見つめることで、我々はいかに生きるべきかを、読者は問われる。2025/03/16

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