内容説明
デヴィッド・グレーバー『負債論』の“衝撃”とその“深化”。他者を信じ、他者に負う「人間経済」探究の試み。
目次
第1部(信用、負債、返済;商業経済と絡まり合う人間経済のありか―ラオスのコーヒー産地における農家による金貸しからの逃避をめぐって;時間を与えあう―商業経済と人間経済の連環を築く「負債」をめぐって;暴力の貸しを取り返しに行く―東アフリカ牧畜社会における復讐/感染/代替の論理;負債と労働の関係―グレーバーの『負債論』と『ブルシット・ジョブ』をつなぐもの)
第2部(負債と約束―戦前大阪の都市下層社会における貸し借りの論理からみる;世界を生み出すのは価値である;負債、暴力、非人格的市場―ポランニー的省察;デヴィッド・グレーバーと不平等世界の人類学)
第3部(『負債と信用の人類学』座談会)
著者等紹介
佐久間寛[サクマユタカ]
明治大学政治経済学部准教授、専攻は文化人類学、アフリカ地域研究
箕曲在弘[ミノオアリヒロ]
早稲田大学文学学術院教授、専攻は文化人類学、東南アジア地域研究
小川さやか[オガワサヤカ]
立命館大学先端総合学術研究科教授、専攻はアフリカ地域研究、文化人類学
佐川徹[サガワトオル]
慶應義塾大学文学部准教授、専攻はアフリカ地域研究、文化人類学
松村圭一郎[マツムラケイイチロウ]
岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、2017年、第72回毎日出版文化賞特別賞)など
酒井隆史[サカイタカシ]
大阪公立大学教員、社会思想史、都市社会論
グレーバー,デヴィッド[グレーバー,デヴィッド] [Graeber,David]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授。2020年逝去
ハート,キース[ハート,キース] [Hart,Keith]
ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ名誉教授。専門は経済人類学
田口陽子[タグチヨウコ]
叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部准教授。専門は文化人類学
林愛美[ハヤシマナミ]
日本学術振興会/大阪公立大学特別研究員CPD。専攻はアフリカ地域研究、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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