侵略者は誰か?―外来種・国境・排外主義

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侵略者は誰か?―外来種・国境・排外主義

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  • サイズ A5判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753103515
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

なぜ脅威は外からやって来ると考えるのか。外来種を「侵略種」とみなし駆除対象とする論理を通じて、排外主義的な「国境」策定化を生み出す倫理とレトリックを検討し、国家による動物と人間の統治の実態を暴く領域横断的論集。 なぜ外来種を駆除しなければならないのか? 移民・外国人を排除・嫌悪するのはなぜか?脅威は「外」から来ると考えるのはどうしてか?

 外来種を侵略者と読み替える「国境」の論理――それが生み出す、人間と人外の動物への「排外主義」とは何か。

 「人新世」や「多元的存在論」など、人間と自然の関係を再検討する諸概念・研究を手がかりに、既存の外来種論の見直しを図る人文社会科学からの応答である。

種が侵略者となるとき

いと(わ)しい存在の管理を超えて

外来種生態学、あるいは、存在多元論の探究

客か厄か賊か ― 種に印づけられた倫理と植民地主義による「侵略的他者」の理解

ユダの豚 ― サンタクルス島の「野生化」豚殺し、生政治、ポスト商品物神

帰属の大活劇 ― 多種世界における市民権の非登録化

よそ者を迎えて ― 繁殖の脅威論と侵略種

楽園と戦争 ― アルド・レオポルドと復元生態学におけるレトリックの起源

根無し草の根を育てる ― ピーター・ケアリーの『異星の快楽』にみられる侵略種と不気味な生態系

原注

参考文献

訳者あとがき

ジェームズ・スタネスク[ジェームズ・スタネスク]
著・文・その他/編集

ケビン・カミングス[ケビン・カミングス]
著・文・その他/編集

井上 太一[イノウエ タイチ]
翻訳

内容説明

なぜ脅威は「外」から来ると考えるのか?外来種を侵略者と読み替える「国境」の論理―それが生み出す、人間と人外の動物への「排外主義」とは何か。本書は、「人新世」や「多元的存在論」など、人間と自然の関係を再検討する諸概念・研究を手がかりに、既存の外来種論の見直しを図る人文社会科学からの応答である。

目次

序章 種が侵略者となるとき
第1章 いと(わ)しい存在の管理を超えて
第2章 外来種生態学、あるいは、存在多元論の探究
第3章 客か厄か賊か―種に印づけられた倫理と植民地主義による「侵略的他者」の理解
第4章 ユダの豚―サンタクルス島の「野生化」豚殺し、生政治、ポスト商品物神
第5章 帰属の大活劇―多種世界における市民権の非登録化
第6章 よそ者を迎えて―繁殖の脅威論と侵略種
第7章 楽園と戦争―アルド・レオポルドと復元生態学におけるレトリックの起源
第8章 根無し草の根を育てる―ピーター・ケアリーの『異星の快楽』にみられる侵略種と不気味な生態系

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

0
ふむ2021/07/25

吉田幸浩

0
在来種/非在来種といった土着性/外来性をテーマとして扱う。”非在来”とはいかなるカテゴリー(または定義)なのか?そもそも植民地活動を土台に現存する世界をもとに議論されている時点ですでに政治的、利己的であるのではないか?などの考察。ただし第7章で論ぜられるのはユダヤ―キリスト教思考の”エデンの園”を理相とする植物園創設を肯定するのであり、白人至上主義(≒植民地活動)を肯定するものだ。編者の要諦と矛盾する。けれども全体的には”環境保護”などの既定概念に疑問を提起するものであり、価値はある。2020/02/29

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