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内容説明
進化論の基礎をなす生存の欲求という観念を手掛かりに、自然権思想を形成する可能性を社会進化論のなかから読み解く。既存の思想から新しい思想の可能性を探究する思想史研究の到達点。
目次
第1章 思想としての社会進化論
第2章 加藤弘之と社会進化論
第3章 キリスト教と進化論
第4章 「法律学の革命」
第5章 有賀長雄の社会進化論
第6章 中江兆民における進化の観念
第7章 徳富蘇峰と社会進化論―『将来之日本』を中心に
第8章 丘浅次郎―生物学者の社会進化論
第9章 「利己」と「愛国」―明治後期の加藤弘之
第10章 社会主義とダーウィニズム
第11章 大山郁夫の国家論と進化論
終章 社会進化論の思想的意味
著者等紹介
松本三之介[マツモトサンノスケ]
1926年茨城県に生まれる。1948年東京大学法学部卒業。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
1
著者は近代日本政治思想史の研究者。丸山真男の弟子としても知られる。 本書は、社会進化論が明治期の日本でいかに受容され、発展していったかを、人物ごとに分析したもの。加藤弘之、小崎弘道、内村鑑三、穂積陳重、有賀長雄、中江兆民、徳富蘇峰、丘浅次郎、田添鐵二、大山郁夫らがとりあげられ、総覧できるようになっている。 社会進化論が明治政府の政策に沿ったものになったと同時に、社会主義者たちの道具ともなったことが示されており、広い視野が得られる。個々の思想についても、実にきめ細かく扱われ、行き届いた研究書であった。2022/12/01
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