内容説明
ベラルーシやウクライナの住民や医師の訴えを退け、福島における健康被害もほとんどないと嘯く、国連やWHOも篭絡した“国際原子力ロビー”の正体。彼らの主張は信じるに値するのか?科学/疫学的な意志への「裏切り」を追究し、未来の生命たちのために、そのシニシズムの構造を仮借なく追跡する。
目次
第1章 国際原子力ロビーとはなにか(なぜ、福島に来たのはWHOではなく、IAEAとICRPなのか;広島・長崎以降、放射線被曝の何が解明されたか;IAEAとはなにか―IAEA‐WHO‐ICRP‐UNSCEARによる支配体制)
第2章 エートス・プロジェクトの実相から(エートス・プロジェクトの諸問題;福島で行なわれたダイアログ・セミナーとはなにか;まとめとして―責任者の不在・過剰なる自己責任論・選択肢の不在)
第3章 内部被曝問題をめぐるいくつかの証言から(原子物理学者ワシリー・ネステレンコ;ユーリ・バンダジェフスキー、ガリーナ・バンダジェフスカヤ夫妻の研究;抹殺されたアップル・ペクチン;アレクセイ・ヤブロコフの証言)
著者等紹介
コリン・コバヤシ[コリンコバヤシ]
本名・小林實。1949年東京生。1970年渡仏、以来パリ首都圏に定住。美術家、ビデオ作家、フリージャーナリスト、著述家。『Days Japan』パリ駐在協力者。1970年代から核/原子力問題に関心を持ち、日仏の様々な軍事・民事の反核運動に関わってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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在我壷中
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『国際原子力ロビーの犯罪』・・・犯罪と書くのです。いみじくも、世界のたばこ産業をも書くのでしょう。世界一の長寿国、我が国へその死因の第一を【癌】とも。受動喫煙、副流喫煙を。喫煙者を夫れこそ【犯罪者】へと、街中の灰皿は破棄され、街から地域から追い出されて行くのでしょう。私には、その【真逆】へと、広島、長崎への二重被爆者喫煙者の80歳を90歳すらを越える方の話を聴く知るのです。我々人類には【人類と科学】と科学、叡智と人類史上へ夫れこそ「科学」を眺めてきたのでしょう。戦後無宗教日本を、批判宗教然り!観るのです。2013/09/10




