内容説明
17世紀の北アフリカ、そこにはキリスト教の背教者=海賊たちが生み出した共和国があった。イスラームに魅せられ独自に進化した「裏切り者たち」のコミュニズムとアナキズム、その先駆的かつ躍動的な文化・統治・生を、「社会レジスタンス」の可能性として現代に鮮やかに蘇生させる、「危険な物狂いたち」のための反社会宗教史。伝説の書『T.A.Z.一時的自律ゾーン』のハキム・ベイが別名義で解き放つ、惜しげない「真の贅沢」に向けた「荒ぶる航海」。
目次
1 海賊とマーメイド
2 トルコ人になったキリスト教徒
3 暗殺による民主主義
4 チンピラ連中
5 チュニスの雪花石膏宮殿
6 サレーのムーア人共和国
7 ムラド船長とボルティモア略奪
8 海賊カレンダー
9 海賊ユートピア
10 「厄介なトルコ人」と呼ばれたオールド・ニューヨークのムーア人海賊―クリストファー・ヒルを追慕して
著者等紹介
ウィルソン,ピーター・ランボーン[ウィルソン,ピーターランボーン] [Wilson,Peter Lamborn]
1945年生。1964年、コロンビア大学を中退してヒッピーとなる。1960‐70年代にかけて10年間インドとイランに滞在し、研究生活を送っていたが、イラン革命(1978)の勃発によって帰国。現在ニューヨーク在住の独立文筆家。自称「自律した貧乏人」。アナキズム、異端宗教、神秘主義についての著作が多い
菰田真介[コモダシンスケ]
1985年。愛知県出身。大学を卒業後、2012年秋から、愛知の実家を拠点に活動するフリーの研究者。過去や現在の海賊現象の思想的・人類学的分析を研究課題としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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