VOL〈05〉特集 エピステモロジー―知の未来のために

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753102891
  • NDC分類 051
  • Cコード C0010

出版社内容情報

新たな知の探求へ
          そしてエピステモロジーの冒険へ

思想誌『VOL』の第5号は、エピステモロジー(科学認識論)を特集する。震災後の世界で明らかになったのは、いまこそ科学、つまり私たちの「自然に対する認識の枠組」を根本から変えるときである、ということではないか。〈知〉の攪乱・交雑を生じさせ、近代的な〈知〉の枠組に揺さぶりをかけるべく、第一線のエピステモローグたちが才筆をふるう。

【執筆者】
金森修、小泉義之、米虫正巳、近藤和敬、P・ジロ、J=T・ドゥサンティ、中村大介、西迫大祐、G・バシュラール、A・バディウ、原田雅樹、檜垣立哉、松本潤一郎、三宅岳史、村澤真保呂、森元斎、B・ラトゥール、S・ローラン

【目次】
1.宣言/問題提起
・宣言文(近藤和敬&森元斎)
 「来たるべきエピステモロジー」
・近藤和敬
 「カヴァイエスの問題論的観点からみた科学的構造の生成
 ――来るべきエピステモロジーのために」

2.真理論
・中村大介
 「問題としてのイデアと-なる〈宇宙〉
 ――アルベール・ロトマンのハイデガー読解」
・原田雅樹
 「数学と哲学における操作、対象、経験
 ――フッサールのノエシス-ノエマ相関とグランジェの操作-対象双対」
・ジャン=トゥサン・ドゥサンティ(中村大介訳、解題)
 「エピステモロジーとその身分」

3.経験論
・ガストン・バシュラール(森元斎訳、解題)
 「相対論概念の哲学的弁証論」
・三宅岳史
 「カオス研究前史と決定論をめぐる論争
 ――初期値鋭敏性と特異点に関する哲学的考察」
・森元斎
 「経験の雫
 ――経験論的エピステモロジーを展開するために」

4.主体論
・ステリン・ローラン
 「シモンドンにおける存在の問いとしての個体発生」
・パスカル・ジロ(近藤和敬訳、解題)
 「科学とイデオロギーのあいだ
 ――ルイ・アルチュセールと主体の問い」
・アラン・バディウ(松本潤一郎訳、解題)
 「ジャン=ポール・サルトル(1905-1980)」

5.社会論
・金森修
 「エピステモロジーに政治性はあるのか?」
・西迫大祐
 「フーコー、ベルヌーイ、ダランベール
 ――天然痘の予防とリスクについて」
・ブルーノ・ラトゥール(村澤真保呂訳、解題)
 「〈社会的なもの〉の終焉
 ――アクターネットワーク理論とガブリエル・タルド」

6.鼎談
・小泉義之/米虫正巳/檜垣立哉
 「ドゥルーズ哲学をエピステモロジーとして読む」

執筆者・訳者一覧

内容説明

知のテクノクラート化のもとで失われた“概念の哲学”を再びこの手に―思想誌『VOL』の第5弾。新たな現実からの予測不可能な問いに身を捧げ、次代の知の探求へ、そしてエピステモロジーの冒険へ!真理は自然に内在する。

目次

1 宣言/問題提起
2 真理論
3 経験論
4 主体論
5 社会論
6 鼎談

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wyeth2014

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トマス・クーンの科学哲学のように科学革命の原因を科学者の政治的な人間関係や社会的・経済的側面のような外側の要素から解き明かす「エクスターナル・アプローチ」ではなく、あくまで科学的な真理や知性が内在的に持つ作用やふるまいを通して、科学的真理の変化や本質を解き明かすのが「インターナル・アプローチ」と呼ばれるエピステモロジーの眼目なのである、という説明のおかげで何となく思考がスッキリとした。なるほど。2014/04/20

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