内容説明
もっともポピュラーな作品が、もっとも優秀な批評=テクストを擬装するシステムの中で、われわれはそれでも映画から何かを語ることができるのか。
目次
00 現実/リアリティ―序にかえて(イメージの魔力;イーストウッドの「二」部作 ほか)
01 選択/自由―スペクタクル批判の困難さについて(ポストモダンと映画;「選ばれし映画」としての『マトリックス』 ほか)
02 戦争/ハリウッド―犠牲のPR(「正しくない」戦争映画を「正しく」理解する;身体のリアリズム ほか)
03 イメージ/資本主義―ブロックバスターとはなにか(『ジョーズ』効果;撮影所システムからニュー・ハリウッドへ ほか)
04 暴力/物語―ハリウッドとポスト9・11のアメリカ(暴力の非物語化;名前のない都市 ほか)
著者等紹介
吉本光宏[ヨシモトミツヒロ]
1961年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で修士号(M.A.、テレビ・映画研究)、同大学サンディエゴ校で博士号(Ph.D.、比較文学)を取得。現在、ニューヨーク大学(NYU)東アジア学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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