内容説明
変容する“世界”と“主体”をめぐる熱い対話。画一化する世界化をどのように編み直すのか?増補・9.11からみえてくる世界。
目次
第1章 世界化のなかの学問と思想
第2章 世界化と国民国家
第3章 翻訳からみえてくるもの
第4章 翻訳をとおして実現する哲学
第5章 世界性を解きほぐすために
増補 九・一一からみえてくる世界
著者等紹介
酒井直樹[サカイナオキ]
1946年生まれ。東京大学文学部卒業、1983年シカゴ大学人文学部極東言語文明学科博士号。同大学人文科学部助教授を経て、現在コーネル大学教授。日本思想史、文化理論、比較思想論、文学理論など広範な領域で活躍。学問・思想の領域のみならず、現在、世界各国を横断する雑誌『トレイシーズ』を刊行して世界各地の研究者と交流し、優れて実践的な活動を展開している
西谷修[ニシタニオサム]
1950年生まれ。東京大学法学部卒業、パリ第8大学留学。現在、東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。バタイユなどの難解な異文化思想を日本の読者の感覚が届くところまで越境させ、外国思想の紹介のみならず批評精神溢れる作品は、多くの若い読者への香り高い贈り物である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなた
5
学部生の頃、酒井直樹っていったい何者なんだろうかとずっと思っていた。実際対談で西谷が何者なんですか?と聞いているが本当に珍しくも酒井がそれに答えて自己語りをしている。遅くなってから学問を始めたこと。商社につとめていたこと。専攻はフランス文学であったこと。対談では『銀河鉄道の夜』は「エイズ文学」の傑作とすごいことをさらりといっている。その視点はびっくりしたけどゲイの読者としての受容を考えればむしろ妥当2010/07/24
КИТАРУ МУРАКАМУ
2
酒井;これはモダニズムについて一般にいいうるのではないかと思いますが、モダニズム文学は近代社会の人間関係の崩壊や、孤絶感、価値の相対化、といった現象を見事に描き出します。しかし、近代の否定的な側面について前衛的な仕方でかかわることの多いモダニズム作家は、ともすれば、近代への危機意識から、有機的な社会統合、伝統的な価値への回帰への誘惑に抗しきれない。T・S・エリオットやエズラ・パウンド、あるいはセリーヌといった作家のことが直ちに思い浮かびます。これらの作家は、何らかの形でファシズムに関わってしまった。エリオ2011/04/28
じょに
1
さしあたり増補の箇所を。2009/08/06
-
- 電子書籍
- ベッドで朝食を【分冊】 10巻 ハーレ…
-
- 電子書籍
- 隣の席になった美少女が惚れさせようとか…
-
- 電子書籍
- すてきな ディズニープリンセス アリエ…
-
- 電子書籍
- 老女的少女ひなたちゃん 6巻 ゼノンコ…