内容説明
人間とチンパンジー属との食物分配の透徹した生態的参与観察から、食べ物を持っている者が「与える‐与えない」という葛藤の末「欲求の断念」をする場面に「自‐他」意識の萌芽をみる。この場面こそ社会が生成する原初の風景である。ダーウィン以来の人間中心の進化思想を突き崩す。
目次
序
類人猿との出会い
隣人の発見
分かち合いの風景(類人猿社会;人間社会)
食物分配の出現=社会進化上の革命
自己意識と他者理解
食物分配のダイナミクス―制度化直前の社会まで
進化社会学と制度論の展望
人間とチンパンジー属との食物分配の透徹した生態的参与観察から、食べ物を持っている者が「与える‐与えない」という葛藤の末「欲求の断念」をする場面に「自‐他」意識の萌芽をみる。この場面こそ社会が生成する原初の風景である。ダーウィン以来の人間中心の進化思想を突き崩す。
序
類人猿との出会い
隣人の発見
分かち合いの風景(類人猿社会;人間社会)
食物分配の出現=社会進化上の革命
自己意識と他者理解
食物分配のダイナミクス―制度化直前の社会まで
進化社会学と制度論の展望