内容説明
子どもの成長の過程で、空間は子どもの自立を助ける役割を果たしています。本書で、海外の様々な国の親と子どものあり方や、子ども部屋の様子を広く知ってもらうことによって、日本の偏った「子ども部屋観」から世界に視野を拓くお役にたてば幸いです。住宅計画の現場では、相変わらず80年代以降の子ども部屋悪玉論が幅をきかせていますが、その中で折りにふれ、子ども部屋への弁護を続けています。この本は、そうした子ども部屋へのエールの一つでもあります。
目次
アメリカ
ベルギー
ドイツ
ポーランド
中国
日本
文化にはめ込まれている子どもの自立と子ども部屋という空間(日本の子ども部屋の成立と変遷;子育ての文化と空間の文化;子どもの自立とは ほか)
著者等紹介
北浦かほる[キタウラカオル]
1963年大阪市立大学卒業。倉敷建築研究所を経て、現在、大阪市立大学大学院教授。学術博士。専門分野は居住空間デザイン学および環境心理学
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感想・レビュー
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つたじゅん
1
各国の子供部屋の紹介と考察。民族性による分析はあまり見かけないので、おもしろかった。単なる海外のおしゃれ子供部屋の紹介にとどまらないのがいい。ちょっと古いけど。2011/07/15
k_
1
サンプリング国はアメリカ、ベルギー、ドイツ、ポーランド、中国、日本とばらばら。欧米の子供部屋がお洒落すぎてつらい。親と子供の関係性を論じるための子供部屋。ポーランドの最近の教育事情(教室不足による二部制)や子供部屋の重視(住宅事情が悪いにも関わらず10割が子供部屋有)、子供部屋はソファーベッドが多いなど新たな発見があった。2011/07/13