出版社内容情報
《内容》 世界各国の良質な臨床評価論文のアブストラクトを満載した本書は、鍼に対する新しい視点を与えてくれる。これまで漠然とあった鍼に関する思いこみの数々が、エビデンスに基づいて明らかになる!日本でも鍼灸におけるEBM(evidence based medicine)への関心がますます高まる中、治療家、研究者はもちろん、鍼灸の未来に期待を抱く全ての方に手にして頂きたい貴重な1冊である。
内容説明
本書は、英国で発行されているFocus on Alternative and Complementary Therapies(FACT)の第1巻1号(1991年)から第85巻第1号(2000年)までの、鍼灸関係のコメントつきの構造化抄録50編を日本語に訳したものである。
目次
アルコール依存症に対する鍼の効果はまだ確かではない
耳介に対する疼痛刺激は身体の疼痛の閾値を上昇させる
レビュー:喘息に鍼が有用かどうかの答えはまだ得られていない?
花粉症に対する鍼の効果はエビデンスがない
レビュー:PC6(内関)の刺激は悪心と嘔吐を抑える
鍼による脳卒中回復:論文のレビュー
鍼は脳卒中からの回復を促進した
PC6(内関)の指圧:妊娠時の吐き気に効果なし
口腔乾燥症における鍼:ネガティブな結果
経穴注射に関する研究:あまりに不充分すぎて結論はだせない〔ほか〕
著者等紹介
津谷喜一郎[ツタニキイチロウ]
1972年東京工業大学工学部経営工業科卒業。1979年東京医科歯科大学医学部卒業。1983年東京医科歯科大学大学院(臨床薬理学)修了。1992年同・難治疾患研究所・情報医学研究部門(臨床薬理学)・助教授。2001年東京大学大学院薬学系研究科医薬経済学・客員教授。この間、1979‐82年北里研究所附属東洋医学総合研究所にて内科学・漢方医学研修。1984‐90年WHO西太平洋地域事務局(マニラ)・初代伝統医学担当医官。1990‐91年ハーバード大学・武見国際保健講座・研究員。現在、全日本鍼灸学会国際部長、世界鍼灸学会連合(WFAS)理事、日本東洋医学会評議員、国際東洋医学会(ISOM)理事、日本臨床薬理学会評議員、JANCOC代表
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