内容説明
川柳のこころに触れる。人間礼賛、社会批評、人生の機微を凝縮した「文学」現代川柳の決定版、誕生!
著者等紹介
黒川孤遊[クロカワコユウ]
1938年生まれ。同志社大卒。産経新聞記者。2005年くらわんか番傘(大阪・枚方)入会。2009年番傘川柳本社同人。川柳噴煙吟社誌友。川柳火山灰、川柳展望社、川柳楠の会、川柳真風吟社各会員。熊本川柳協会監事。NHK学園全国大会、国民文化祭静岡大会、川柳展望全国大会で秀句。25年度北九州文学賞川柳部門特選。第35回熊本県民文芸賞川柳部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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双海(ふたみ)
10
白鳥が眠る涙の形して(水野為郎)とかとても良い。もっと知りたいと思った。2024/02/20
かぐや.
2
クスって笑うのが川柳だと思っていたが違うらしい。なかなか激しい物も有り奥が深かった。さて作ってみようと考えても思い浮かばず。 2020/01/14
❁
1
牛が笑う家族が笑う無の世界(小西幹斉)ストローの中を思考が上下する(小島仁)では私のシッポを振ってごらんにいれる(中村冨二)100円ショップで仮面滑らす(尾藤一泉)穴は掘れた死体を一つ作らねば(定金冬二)花火 これ以上の嘘はありません(福田文音)駅はみないつか哀しい貌をする(古谷龍太郎)トマト銀行支店長以下みな詩人(岩井三窓)傘立てをずらすと過去へ抜ける道(なかはられいこ)鳥になろう鳥になろうと思いつめ(田口麦彦)白鳥が眠る涙の形して(水野為郎)2020/01/09