出版社内容情報
山本 健吉[ヤマモト ケンキチ]
著・文・その他
内容説明
芭蕉評論の最高峰、山本健吉の滋味深々の現代語訳。さらに芭蕉の真意を汲み取った鑑賞。「奥の細道」を論ずるに、他の追随を許さない一書、再び登場!
目次
日光路(江戸深川―殺生石 芦野)(序;出立 ほか)
奥州路(白河―平泉)(白河;須賀川 ほか)
出羽路(尿前―象渇)(尿前;尾花沢 ほか)
北陸路(越後―大垣)(越後;市振 ほか)
著者等紹介
山本健吉[ヤマモトケンキチ]
1907年~1988年。明治40年、長崎県生まれ。父は明治期の評論家・小説家である石橋忍月。折口信夫に師事し、民俗学の方法を学ぶ。昭和9年創刊の「俳句研究」編集長として中村草田男ら人間探求派を世に送り出す。昭和24年より評論家として、文芸評論のほか、俳句の評論や鑑賞を執筆。昭和58年、文化勲章受章。昭和63年、5月7日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
26
最近『奥の細道』に興味があるようになり関連本を少しづつ読んでいますが、感じ方等が様々であり面白いです。この本では立石寺のセミ論争が下らないと思いながらも面白かったです。2023/07/11
カネシロ
2
【月日は百代の過脚にして行かふ年も又旅人也】奥の細道を書いた時の芭蕉と比べれば、全くの若輩者であるが、この文頭の言葉はとても心に響くものがある。 わずか17文字の世界にその時の心情を書き表す芭蕉は卓越した才能があるんだなと思う。芭蕉の俳句は学生時代の授業で数種を学んだだけであったが、やはり実際に芭蕉の旅の道程を知ると新たな発見がたくさんある。また東北に行きたくなってしまう!
senyora
0
図書館の文学講座参加の為に読みました。健脚ぶりに驚く。私はかなりの所を訪れていた。芭蕉が歩いた所が現代の有名観光地になっているということでしょうか。「市振」での章が面白かった。2020/09/05