内容説明
平成22年2月第49回俳人協会賞を受賞した著者が自ら撮った写真と文で紹介する名俳句の生まれた現場。
目次
立春の米こぼれをり葛西橋(石田波郷)
淡雪やBarと稲荷と同じ路地(安住敦)
蜆とる浅草川や春寒し(岡野知十)
腸に春滴るや粥の味(夏目漱石)
春昼やものの細かき犬ふぐり(松本たかし)
万丈の大庇より春の蝶(高野素十)
春の鳶寄りわかれては高みつつ(飯田龍太)
裏がへる亀思ふべし鳴けるなり(石川桂郎)
ひらく書の第一課さくら濃かりけり(能村登四郎)
梨咲くと葛飾の野はとのぐもり(水原秋櫻子)〔ほか〕
著者等紹介
榎本好宏[エノモトヨシヒロ]
俳人。昭和12年東京都生まれ。昭和45年、「杉」創刊に参画、森澄雄に師事、同49年より18年余編集長を歴任。現在「杉」同人、「會津」雑詠欄選者、「件」同人、読売新聞地方版選者。俳人協会、日本文藝家協会、日本エッセイスト・クラブ、日本地名研究所各会員。平成22年2月、句集『祭詩』にて第49回俳人協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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