内容説明
「海程」創刊同人の著者が、金子兜太の第一句集『少年』から蛇笏賞受賞『東国抄』までの14冊の句集3911句より厳選した100句を、年代を追ってその時代背景から心情までを詳細に鑑賞。作品理解の為の自句自解も多数引用し、現代人の感性を硬質な叙情で形象化する兜太句の深淵に迫ることを可能にした、兜太ファンならずとも短詩型文学に関わる人必読の書。
目次
「秩父の子」の章(句集『少年』;句集『金子兜太句集』)
「人体冷えて」の章(句集『蜿蜿』;句集『暗緑地誌』;句集『早春展墓』 ほか)
「冬眠の蝮」の章(句集『詩経国風』;句集『皆之』;句集『両神』 ほか)
著者等紹介
酒井弘司[サカイヒロシ]
1938年(昭和13)、長野県に生まれる。同人誌「歯車」「零年」「青年俳句」「ユニコーン」に参加。「寒雷」に投句。「海程」創刊に同人として参加。1994年(平成6)に「朱夏」を創刊、主宰
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