内容説明
ゆるされぬ恋の果てに、死によって愛を完成させようとした女性たちの軌跡…。
目次
死化粧―島村抱月の後を追った女優松井須磨子
プラタナス―お抱え運転手と情死を企った伯爵夫人芳川鎌子
夜汽車―有島武郎と死の旅へ発った『婦人公論』記者波多野秋子
湖畔―北里柴三郎の長男と中禅寺湖に身を投じた芸妓矢崎なつ
姦通―鰻屋主人との不倫の道行・長唄杵屋の娘杉本ひさ子
雪月夜―森田草平と死を求めて雪山に分け入った平塚らいてう
樹海―東京大学教授と青木ヶ原に死んだカフェの女給小林米子
坂田山―慶応義塾生と心中した素封家の娘湯山八重子
椿姫―新進批評家とガス心中した若き歌手高輪芳子
今朝の露―18才年下の青年と海に消えた初代女性アナ翠川秋子
日記―太宰治と玉川上水に入水した未亡人山崎富枝
天城山―同級生と伊豆山中に散った満州皇帝の姪愛悟新覚羅慧生