感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
34
フィッツジェラルドは未読だった。『華麗なるギャツビー』など読む気もしなかった。てやんでえ、こちとら「華麗」なんかにゃ何の用もねえ!(江戸っ子か!) だが、ドゥルーズが『意味の論理学』でこの短篇集の「崩壊」を推していたので、手に取ってみた。 「崩壊」や「転落」ならば、僕にもどうにか食べられるかも知れない。/ ◯ 「崩壊」: 《「もちろん、人生全体は崩壊の過程である」。これほどハンマー音をわれわれの頭の中に響かせる文はほとんどない。フィッツジェラルドの短編小説ほど、沈黙を課し、恐怖にかられた承服を強いる→2025/06/20
刳森伸一
5
フィツジェラルドの後期の短篇小説とエッセイを所収した選集。「バビロンに帰る」などの有名な作品もあるけれど、多くは他の選集では読めない作品なので、読んで良かった。特にシオランやロジェ・グルニエなどが言及している表題作のエッセイ「崩壊」が読めたので満足。2018/10/14