感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たかみりん
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詩人ウェルギリウスの生涯を軸に、友人のガルスやポリオー、アウグストゥスやその周辺といった、内乱期のローマを生きる人々を穏やかな描写で描いた児童文学小説です。史実の流れを踏まえつつ、それに対してそれぞれの登場人物がどのように考えたのかというのを、情感たっぷりに書いています。7、8年ぶりぐらいに再読。その間に勉強した色々なことを踏まえると、かなり詳しく調べてお書きになったのだなあというのが理解できて感心することしきりでした。物語の途中、筆者の方が自身で訳されたラテン詩も挟んであってとても味わい深いです。2013/05/18
イスタ
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激動のローマ黄金時代を生きた国民的詩人、ウェルギリウスの生涯。児童向けの本でありながら読み応えはたっぷりで、かなり史実に基づいています。人見知りで繊細なため、しばしばパルテニアス(乙女)と称された彼から見た、田園とそこにいきる営み、戦争、ローマという帝国を垣間見ることができます。




