感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
36
「10歳までに読んだ本」で見つけた本で、私が読んだのは同じ表紙絵ですが、(丸木俊)さんで、「10歳までに読んだ本」では丸木俊さんの絵を絶賛されていました。切り絵のようだったり版画のようだったりと味わいが独特で私も魅了されました。「訳者のことば」の中に(北欧の自然と、古い伝説と、キリスト教の愛と心とが、見事にとけあった、幻想的な美しさにみちています。)と書かれていたのが、この本を見事に言い表しています。フィンランドの本当の国名は「スオミ」と言って「湖の多い国」だそうです。素敵な響き。2017/11/13
ゆにす
13
クリスマス絵本だと思って何気に読んでみたら、すごく深くてびっくり。キリスト教徒から見た異邦人への差別も然りだけど、これ、異邦人の娘のほうが神の恵みを受けていて、心が清らかだということ。キリストがユダヤ人指導者を非難し、ユダヤ人が差別したサマリヤ人や異邦人を褒めて祝福したという話を背景にしてますね。人間は神の恵みを受けていることを忘れやすいということも書いている。「星のひとみ」は聖霊なのかな~とも深読みしてしまいました。醜い心を教えてくれる「星のひとみ」は神の恵みなのです。2011/11/24
吟遊
12
フィンランドのアンデルセンとも言われる19世紀の著者。童話集。キリスト教の影響は強い。ラップランド、ラップ人(人種的にちがうらしい)へのエキゾチズム。素直な心を重んじること。などなど。北欧の神秘的な童話に思える。独立前のフィンランドで愛国心は高かったというが、言語はスウェーデン語。ムーミンと同じだね。2018/01/18
ツキノ
10
(E-585-386)図書館の先輩おすすめ本。フィンランドの国民的童話作家のトペリウスのおはなしを日本の画家おのちよが美しい絵に描いた。ふちどりがとてもいい。トペリウスのおはなしは岩波少年文庫でも読んでみよう。2019/10/26
みよちゃん
7
せなけいこ絵の後、昔読んだこちらと比べ読み。絵も訳もこちらが良い。文字のある部分以外暖かい絵が全体を覆ってる。クリスマスの贈り物としてお父さんは大切にするが、星のひとみの清らかな心がお母さんには、魔法としか伝わらない。ラストのシーンが胸を打つ。近くに星のひとみがいるのでは。2019/03/08