感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
280
ジョン・ヴァーノン・ロード(絵と文)はイギリスのイラストレーター。巻末の作者紹介によればパン屋さんの息子とのこと。どうりで…。お話は、ハチの大群の襲来に困った人たちが巨大なジャムサンドを作って、ハチを殲滅するというもの。絵は線画に鮮やかな色で彩色したもの。遠近感の表現に特徴があり、イギリスの田園風景が郷愁を誘う。人物の描き方はフランス漫画風。ハチが一方的に駆逐されるのには抵抗を感じる人(や子どもたち)もいるかもしれない。2024/07/03
はる
79
村を襲ったハチの大群を退治するため、村人総出で巨大なジャムサンドイッチを作ることに。家より大きなパンや大量のジャムを作る様子が面白いなぁ。こういうの子どもは好きですよね。少しシニカルなタッチなので大人が読んでも面白い。でもさすがにハチだらけのジャムサンドイッチを人間が食べるオチではまずいのかな。2022/09/27
Willie the Wildcat
74
大胆だなぁ~。400万匹vs.50台。では、必要な小麦と苺は如何程?(汗)散りばめられた”機知”が注意力を高める?!蜂の好物って・・・、とか考えない、考えない!(笑)絵は、牧歌的なイラスト調。アクの強い1人1人の表情と好対照なパン作りの人たちの表情。苦労を楽しむ姿勢は見習わないと!蛇足だが、どこかに又著者の”遊び心”が潜んでいるのでは?と懐疑的に絵を凝視していた・・・。(笑)2014/05/11
seacalf
67
突如村に現れた400万匹のハチをジャイアント・ジャム・サンドを使った罠で捕まえようという奇想天外なお話。他の村人達はカラフルなのに、主役級のパン屋さんがスニーカー以外ホワイトカラーで目立たないのが謎。全然関係ないけれどローマの休日で有名なヴェスパはスズメバチが名前の由来なのね。この絵本を読むまでまったく気が付かなかった。想像の斜め上を行く発想と展開。これだから海外絵本は面白いと改めて思った。2024/07/16
ネギっ子gen
52
職場同僚の強力推薦絵本! 確かに、子どもが喜ぶ要素が満載な感じ。村を4百万匹の蜂の大群が襲来します。蜂の被害に耐えかねて、駆除作戦として考えた村を挙げての一大プロジェクト。それは、蜂の一番好きなジャムを罠に使って、ジャイアント・ジャム・ハチ・サンドを作っての蜂退治大作戦。緻密な描写にして、スケールが大きい! テンポの良さも魅力。蜂を捕獲しようとした3人のオジさんが、逆に蜂に追いかけられ、遠くの山の上まで逃げていきます。その細かい描写がイイ! 「あ、ここにいた!」という感じで、「ウォーリーを探せ!」ですね。2021/12/09