著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京都に生まれる。詩人。21歳で処女詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、詩集、絵本、翻訳、作詞など幅広く作品を発表。「月火水木金土日の歌」で日本レコード大賞作詞賞、「日々の地図」で読売文学賞、『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞など受賞多数。2019年に国際交流基金賞を受賞
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
1963年兵庫県に生まれる。絵本作家、イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
90
絵本。「うちにいるとぼくはこども ぼくはぼくでいられる」「がっこうにいくとぼくはせいと ぼくはおおぜいのなかのひとりになる」▽はたこうしろうのイラストがとても素敵。学校で過ごす男の子。希望のもてる終わり方なので、卒業生に向けて読むのもいいかも。2021/07/12
MI
86
学校とはどんなところ?ともだちとはどんな人のこと?と優しく谷川俊太郎さんの絵本。2023/10/12
けんとまん1007
86
小学校。随分前で、ほとんど記憶にない。それでも、ここに描かれていることが、とてもよくわかる。不安、楽しみ、いろいろな要素でいっぱい。それでも、今でも鮮明に覚えているのが、担任の先生のこと。と、書いている間に、娘と息子が小学生の頃のことを想い出した。いい想い出だ。2022/05/30
へくとぱすかる
80
小学校に走っていく半ズボン。うちにいるときは子どもでも、そこからはじまる日々。読んでいくうちに、おやっと気がつくこともある。小学生って何だろう。その答えがここにあるかもしれない。注目したいのはサメ。サメを追いかけながら読んでいくと、おもしろい展開が待っている。こういう絵本の「ぼく」って、没個性に描かれることが多いけど、こんなふうにアクセントがあってもいいんだ。案外みんなひとりひとりそういうのを持っていて、気づきにくいだけなんだろう。自分でも「そうかな?」と思いながら、そうして今の自分がいるのかもしれない。2023/09/27
とよぽん
57
家庭から学校という小さな社会へ、そして大人に近づいていく。淡々と展開する話が急に学校との別れになって、アレレ?と思った。はたこうしろうさんの絵が、表情豊かだった。2021/06/25