内容説明
カレーのたねからめがはえて、おさらのはっぱに、ふくじんづけの花がさき…はてさて、そのあとは?直木賞作家・井上荒野さんはじめての絵本。
著者等紹介
井上荒野[イノウエアレノ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞受賞。2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞受賞。2008年『切羽へ』で第139回直木賞受賞
田中清代[タナカキヨ]
1972年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。1995年ボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞受賞。1996年同展入選。1997年「みずたまのチワワ」(文/井上荒野)を発表後、絵本を中心に制作活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
161
ドラえもんの「のび太の大魔境」の時に出てきた、植物が食べ物の実をつけるアンプルってのがあるけどそれに近い。お皿と福神漬、ライスとカレーの実がそれぞれ生える木なんて楽しい!美味しそうだし!お父さんとお母さんなぜ和服?何この変な踊り?でもご近所さんに分けてあげてカレーパーティになるあたりいい人だなー。そしてカレーの木の無限ループの予感⋯楽しみ!2018/11/14
seacalf
110
これまた表紙に惹かれて。野菜とお肉がゴロゴロして、とても美味しそうなカレーだこと。ちょっと突拍子もないストーリーだけど、これくらいへんてこな方が絵本はやっぱり面白い。現実には無理だけど、こんな面白い夢なら見てみたいなあ。最近はタイのグリーンカレーやマッサマンカレーにはまっているけれど、いかにも家庭的なカレーもいい。キャンプなんかを思い出しちゃうし。どうでもいいけれど、お父さんとお母さんの着物が毎回違うのにフミオ君だけ毎日同じ服を着ているのが気になってしまった。そしてお父さんのインパクトが凄くて笑顔になる。2021/02/03
ぶち
79
『キャベツ炒めに捧ぐ』『照子と瑠衣』『静子の日常』と読んできて、井上荒野さん作の絵本があることを発見。もうこれが最高!夫婦揃って着物が普段着。ちゃぶ台に縁側。昭和初期かと思わせるような背景に堅物そうなお父さん、着物の上に割烹着の良妻賢母風なお母さん。そんな家族がカレーライスを食べていると種が出てきた。その種を庭に埋めると、芽がでてきて、やがて… 葉っぱがお皿で、花が福神漬けで、ライスの実とカレーの実がなって… カレーの絵がとっても美味しそう! 超真顔でへんてこりんなダンスを踊るのも素晴らしいです! 2025/03/15
tokotoko
78
一般書が有名な井上荒野さん!絵本の執筆もされてたんだー!って、ちょっぴり驚きと期待と共に、図書館で借りました。夏といえばカレーライス!だから、今からの季節にピッタリの本です。どんなふうにカレーライスが登場するか?奇想天外のストーリーと絵に、見入ってしまうと思います。ぜひビックリしてね!そして、食欲ない方も、この本を読んでカレーライスを食べたくなって、いっぱい元気になってください。2015/07/01
Moemi
65
井上荒野さん初読みです。 絵本も出していたとは知りませんでした。 お皿の葉っぱ、福神漬けの花、カレーの実、ライスの実…。 月並みな感想ですが、カレーが食べたくなりました。 やっぱりカレーってどこか特別な食べ物ですよね。 シチューとかももちろん大好きですが、こうも心を鷲掴みにするような魔性はないんじゃないかと思います。2017/05/14