著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
「二十億光年の孤独」でのデビュー以来、子どもから大人まで幅広い年齢層の読者に愛される、詩やエッセイを発表し続けている。絵本などの翻訳作品も多い
吉田六郎[ヨシダロクロウ]
1919~1995年。『雪・結晶の観察』『新昆虫記・蜂の生活』『ジガバチモドキの観察』など、科学教育映画史に残る作品を撮影、監督する。後半生を捧げた雪の結晶の撮影では、芸術性、科学性の両面において他の追随を許さない作品が残されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
219
❄きらきらと、きらめいて、さらさらと、おちてくる。てのひらで、うけとめて、つややかに、とけていく。かなしみを、あたためて、ひとしずく、めぐってる。よろこびに、きらめいて、こころのなか、めぐってく❄大きな自然のなかにある、小さな小さな自然。こんなに美しい六角形の結晶が空から舞いおりて、私たちを待っている。心のなかから優しさや愛の歌が聴こえてくる。人は美しさに満たされたくて、雪を見つめたり、花を愛でたり、流星を探したりしている。その瞳はきらめいて、きらきらと、きらめいて、心のなかにいて、きっとつながっている✨2023/12/25
Kawai Hideki
129
美しい雪の結晶の写真に、詩人・谷川俊太郎が美しい言葉を綴った珠玉の写真絵本。形の不思議さと美しさ。集まると雪だるま。もっと集まるとアルプスやヒマラヤに。静かに積もっていると優しいけれど、雪崩になると恐ろしい。美しいけれどお金では買えないし、指輪にもできない。そして、あっという間に溶けてなくなる儚さも。自由自在なスケール感と視点の移動、雪の様々な側面への光の当て方、どれをとっても素晴らしい。2017/03/06
馨
115
雪の結晶の写真絵本。本当にきれい。いつまでも眺めていられる。子供の頃学校で習った時も教科書に載っている結晶の写真をいつまでも眺めていたことを思い出しました。あっという間に溶けてしまう神様からの贈り物って本当にその通りだなと思います。2024/04/14
優希
94
雪の結晶に添えられた可愛らしい言葉の数々。雪の結晶は1つとして同じ者はないし、儚く溶けてしまうものです。だからその一瞬の煌めきが美しい。刹那的な美しさを閉じ込めた素敵な本です。2015/12/14
けんとまん1007
92
写真集であり、詩集であり、科学書であり、流石の一冊。雪の結晶、同じものは二つとないと思っている。それにしても、この造形の妙は、どこからくるのだろう?と思う。人の思考の中からは、絶対にでてこないものばかりだ。多いなり意志が、そこに働いているようにすら思う。自然のなせる技の結晶。そして、それは、生まれそして消えゆく一連の物語でもある。2016/01/09
-
- 和書
- 映像文学にみるアメリカ