内容説明
春は、みずみずしい生命が誕生する季節。その営みは、いつも一瞬にはじまって、一瞬に終わってしまいます。はなやぐ野辺を歩いていると、今という時間が、とてもたいせつに思えてきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
97
萌黄色に染まった紙の下には、芽吹く命の躍動に満ちた光景が広がっている。ツクシやフキノトウが芽を出し、レンゲやタンポポが花開き、草花が春の野山に美しい光景を形作っていくのです。萌黄色、若草色、たんぽぽ色、緋色、若紫色…。春の色は、鮮やかだが、どこか謙虚で愛らしい色ばかりだ。だからこそ、その色合いに人々は安らぎ、癒され、活力を得るのかもしれない。きっと、それは動物たちも同じなのではないだろうか。冬の眠りから目覚めたアマガエルやカナヘビも、てんとう虫や蝶々たちも、春に色めき立っているように見えてしまうのだ。2015/08/24
けんとまん1007
30
春。命の芽吹き。これから、ものごとが動き出す少し前のエネルギーに満ちる季節。動物。植物。風景。一体となって、目に映る季節。今森さんの言葉に納得「未来の風景」。2019/11/12
くぅ
29
書店にて。古き良き日本の春の写真や生き物の息づかいを感じる写真が多く素敵でした。2016/03/27
遠い日
2
080430【読書ノート/ひとことメモ】水がぬるみ、草木が芽吹く。それを楽しむ。2008/04/30
kisametan
2
今森さんの里山の四季を写した写真が好きです。自然に同化したような文章も好き。当たり前の身近な自然が美しい。ありがとうございます♪2011/03/18