内容説明
夜中に大またで歩きまわる“やしきぼうず”桜の下で舞い踊る、おひな様たち…少女と、古い屋敷に住むふしぎなものたちとの出会い。
著者等紹介
竹内もと代[タケウチモトヨ]
石川県生まれ、奈良県橿原市在住。近畿大学農学部卒業。『不思議の風ふく島』(小峰書店)で、第26回日本児童文芸家協会賞、第49回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会会員。プレアデス同人
こみねゆら[コミネユラ]
熊本市生まれ。東京芸術大学油画・同大学院修了。フランス政府給費留学生として渡仏後、8年半滞在。『さくらこのたんじょう日』(宮川ひろ=文/童心社)で、2005年日本絵本賞を受賞。フランスでも『CONTES DE LA LUNE』(コーザ・ベレリ=文/seuil)を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
67
文化財に指定されるほど古い父の実家。小学生の菜緒は曾祖母のさよばあちゃんに手を引かれ、四季折々に不思議な体験をする。雛人形たちの桜の宴、雪降る夜のやしきぼうずなど、美しい日本の風景に溶け込むファンタジー。2021/03/02
はる
54
懐かしくて優しい。郷愁を誘う不思議な物語。菜緒が休みのたびに訪れるのは、おばあちゃんが住む古い茅葺き屋根の家。そこで体験する様々な「妖しい」世界。視えるのは菜緒とおばあちゃんだけ…。「のんのんばあ」を思わせる展開ですが、怖いというよりむしろ優しく癒される感じ。こみねゆらさんの絵も良かったです。2017/09/13
ぶんこ
41
背景が日本海の湾に浮かぶ島!というだけでワクワクしました。そこに住む祖父母の家へ学校休みのたびに遊びに行く奈緒ちゃん。ひいおばあちゃんのさよばあちゃんと奈緒にだけ聞こえる、見える妖?たちがいじらしくなるくらい可愛い。私にも奈緒のような感性が欲しかった。やしきぼうずがたてる「ずっすん ずっすん ずず ずっすん」、蛍を見に行く時の足音「さくさく さくさく ふうわり すーい」といった擬音のリズムが読んでいて心地よい。さよばあちゃんと奈緒の不思議な世界が微笑ましくて素敵です。2017/09/27
小夜風
20
【図書館】よく考えたら凄く怖いお話なんだけど、その怖い出来事をこんなに素敵な経験として、孫の菜緒に伝えるさよばあちゃん。良いな良いな♪こみねゆらさんのカラーの挿し絵も良かったです。2015/04/25
mntmt
17
菜緒のおじいちゃん家は、古い家。人でないものがいるみたい。怖いけど、怖くない。不思議なお話でした。2016/04/26