内容説明
はたして、くつ屋の正体は?くもりのない少年の目が、真相を解くかぎに。
著者等紹介
小倉明[オグラアキラ]
1947年東京に生まれる。東京学芸大学教育学部卒業。児童文学同人「牛」所属。「トレモスのパン屋」(くもん出版)で第1回小川未明文学賞優秀賞受賞
小林ゆき子[コバヤシユキコ]
1977年東京に生まれる。東京デザイナー学院卒業。デザイン会社を経てフリーに。千葉県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
84
児童書。町の小さなホテルに旅のくつ屋がやってきた。ホテルの息子バドはくつ屋に穴の空いた靴を修理してもらい大喜びする。くつ屋に憧れたバドは、くつ屋がどんな仕事をしているのかこっそり覗いていた。くつ屋が町を歩き回り、何か調査をしているのを不思議に思ったバドは父親に報告する。驚いた父親はバドに『槍の塔』にいる老人に会いに行くよう言う。塔の老人が語ったのは、町の過去の話。昔、盗賊に襲われ返り討ちにした町は盗賊の復讐の的にされた。その盗賊が旅のくつ屋に変装しやってきたのではないかと言う。バドはくつ屋と話をする▽信頼2022/08/12
BlueBerry
39
短い割には考えさせられる内容だった。復習の輪廻とかを断ち切るのって難しいよね。2014/01/26
Willie the Wildcat
34
過去。楽しいことも、悲しいこともある。気持ちの整頓も、時には必要。主人公のくつ屋さんは、未来に足を踏み出すため、”今”を懸命に生きてきた。真摯に生きる姿勢は、人に伝わる。くつ屋さんの心の震えが、伝わる気がする。私は善人説派。パドはもちろん、本屋さんと(地元の)くつ屋さんのような本質に気がつく人達は、世の中にたくさんいる!そんなメッセージが伝わる。絵もそんな哀愁が漂う。マントの色もあるけど、どこかスナフキンのイメージ・・・。(笑)2013/02/03
とりあえず…
21
はこちゃん紹介本。旅するくつ屋の招待は・・・。恐怖は人を狂気に走らせることもある。それをとどめるのは子どもの純粋な心。 澄んだ目をもつことの大切さを知る作品。2013/06/11
海(カイ)
17
【図書館】少し怖くて、ハラハラしたけど、こういう終わり方だからそれぞれが考えることなんだろうな、と思います。2018/04/12