内容説明
「逢う雪ん祭は、毎年、あの子たちといつどこであえるのか、たのしみにしてまつお祭りなんだ」汝が来る逢う雪来う来う来う雪逢う雪来う来うおばあちゃんは、やさしい声でゆっくりとよび声をくりかえした。
著者等紹介
竹内もと代[タケウチモトヨ]
石川県生まれ、奈良県橿原市在住。近畿大学農学部卒業。『不思議の風ふく島』(小峰書店)で、第26回日本児童文芸家協会賞、第49回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会会員。プレアデス同人
西村繁男[ニシムラシゲオ]
高知県生まれ。神奈川県藤野町在住。中央大学商学部卒業。日本画の技法を学びながら、独自の画風で作品を発表しつづける。『絵で見る日本の歴史』(福音館書店)で、絵本にっぽん賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞を受賞
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感想・レビュー
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いろ
15
母(私)は西村繁男さんの懐かしい気持ちを誘う絵が好きで,つい誘われて雪絵本コーナーからお持ち帰り。ある山里の雪を迎える行事を,初めて村で冬を迎えるナナの視点で描いたお話。初雪が「小さい白い人」として描かれていてファンタジック。今でもこういう行事風景はあるのだろうか。郷愁たっぷりで不思議さと共にほっこりした気持ちにもなる。9歳男児とはなかなか一緒に全部読む時間が取れなかったせいもあったか,息子は「少し分からなかった。」との事。いつかまた冬に一緒に読もう。2018/02/23
遠い日
8
その年の初めての雪を崇めて祭る雪祭り。鄙びたかけ声とともに、また再びの雪との出逢いを有難く思う「逢う雪ん祭」。雪と共に生きる山の村の人々の敬虔な思いが美しい。2015/04/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
記入漏れ。もうすぐ雪が降るという頃に読みたいと思っているが、タイミングが合わない。今年の雪は遅く、降ったと思ったらあっという間の積雪。子どもでも大人でも「今、雪が降ってる」と感じられる北国ならではの共感がうまれる本。2018/11/24
mari
3
西村繁男さんの絵に惹かれてかりました。田舎に一人住むおばあちゃんの家に引っ越して初めての冬。おうゆきんさい、というお祭りでの不思議な出来事。10歳の女の子の体験。こうして田舎の魅力にひきこまれていくんだろうな。2014/01/29
ぼんくら
3
一年生に読みました。「おうゆきんさい」は「逢う雪ん祭」。初めての雪を皆でお迎えするお祭りです。皆よく聞いてくれて、村の人たちがふわふわと浮かび上がり雪ん子たちと手をつないで空から降りてくる場面では、しーんとしていました。10分近くかかりました。西村さんの絵は雪の里らしい素朴さが出ていてよかったです。2011/02/05