内容説明
「あしたからとんねるほりのれんしゅうをはじめるぞ」おとうさんがいいました。ところがそのよるのこと、もぐもぐはたったひとりでこっそりととんねるほりをはじめてしまったのです。どんどんぐねぐねどんどんぐねぐね―はたしてもぐもぐのいきついたところは。
著者等紹介
しらたにゆきこ[シラタニユキコ]
1968年、愛知県名古屋市生まれ。椙山女学園大学文学部を卒業。三重県四日市市にある子どもの本の店「メリーゴーランド」が主催するワークショップ「絵本塾」に参加。絵本創作を志す。『もぐもぐとんねる』がはじめての出版
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感想・レビュー
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mug
31
ある日 もぐらのもぐもぐは “明日からとんねるほりの練習をする”と お父さんに告げられる。 でも、部屋に戻ったもぐもぐは 「おしえてなんか いらないよ。 ぼく ひとりだって、できるもん。」 一人でとんねるを掘るもぐもぐを見ながら ドキドキ、ハラハラ… まるで“ジブンデ!”の時期の子どもを見ているようでした。 いつでも戻って来られるように 親は温かく見守りながら 待っていたいものだと、 改めて感じさせられました😊2024/05/02
ジョニーウォーカー
17
モグラが主人公の絵本であるわけだから、読む前にそれなりに内容はイメージできるし、実際に読んでみてもまさにその通りの内容だったわけだが、それでもアッといわせる超絶アングル、思わずワクワクさせられる壮大なダイナミズムには舌を巻く。これぞまさに作家の力量、力技。ところがどっこい、モグラ一家の地下ハウスなどはじつに芸が細かく、ニヤけた顔で何度も何度も見入ってしまう。心を一瞬で鷲掴みにする160キロ級のストレートと、くり返し読み続けられる変幻自在のカーブをあわせもつ傑作。読友推薦本(図書館本)。2010/11/03
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
お父さんが「あしたからトンネルほりのれんしゅうをはじめるぞ」と言い、お母さんが「あしたのあさは、もぐもぐのだいすきなミミズのてんぷらにしましょう」と言っているのに、勝手にとんねるを掘り始めちゃうもぐらのもぐもぐ。色んなところに行き過ぎて帰ってこれなくならないかな?お父さんだけじゃなく、おじいちゃんまで探しに行きます…。2021/10/18
遠い日
8
モグラのもぐもぐの大冒険。スケールのでかさは、一級だ。掘り進むスピード感がたまらない。描きこまれた絵のそこここに、作者の遊び心が覗くのが楽しい。あわてんぼうでパワフルで、忙しいったらありゃしない。もぐもぐの子どもらしい弾けっぷりがみごと。2015/03/26
紅花
8
小2息子気に入った様子。とんでも無い所にたどり着く度に大笑い。2015/03/02