内容説明
人間が、人間であることの、もっとも大きな特徴が、ことばをもっているということである。物や出来事を意識するのも、ものを考えるのも、人とコミュニケーションするのも、たいていの場合、ことばを使っている。本書では、この“ことば”を、子どもはどのように獲得し、心の育ちに影響をおよぼしていくのか、絵本を通して考える。
目次
第1章 絵本とことばの発達(ことば獲得以前の0歳児さん―ことばへの期待、聞く力の育ち 絵本のことばに耳をすます赤ちゃん;ことばを覚えはじめる1歳児さん―象徴機能と想像力のめばえ イメージがことばと結びつきはじめる頃;ことばの意味がわかりはじめる2歳児さん―命名機能と虚構の世界の始まり すべてのものに名前があることを知り、ことばにする力が育つ頃;ことばで対話を深めていく3歳児さん―交通機能と社会性の育ち 思いをことばにして伝える力が育ちはじめる頃 ほか)
第2章 絵本づくりに関わって(えっ?わたしが絵本をつくるの!;『ばいばいまたね』の絵を見たいね!;場面割りは?;描写文とことばのリズム ほか)
著者等紹介
徳永満理[トクナガマリ]
福岡県出身。1970年、尼崎杉の子供共同保育所に保育士として勤務。社会福祉法人太陽の子保育園保育士を経て、1982年、社会福祉法人のおさなご保育園園長に就任し、現在に至る。兵庫大学非常勤講師。兵庫保育問題研究会役員。兵庫子どもと絵本の会顧問。日本児童文学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
43
図書館本。子どもの国語力の向上には、小さい頃の絵本の読み聞かせの体験が欠かせないと思っていて、その信念を裏付けてくれる内容の本。発達段階に応じて絵本とそれにまつわるエピソードを紹介してくれていて、参考になる。★★★★☆2019/06/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
徳永満理さんの保育士時代のエピソードと、子どもの言葉の発達に沿った絵本の選書が書かれています。わが子の頃を思い出して納得できる内容で、保育所での読み聞かせの選書の参考になりました。ご自身も絵本を出版されていて、出版までの流れや、実際に読み聞かせた様子なども書かれています。2021/10/17
-
- 和書
- 入門刑事法 (第7版)