目次
学校を拠点にする住民消火体制の創設(学童避難訓練での「親への引き渡し」の誤り;東京焼失の恐怖;広域指定避難場所の幻想;個人で防げる被害とは?;初期消火は北淡町に学べ;防災コミュニティ・スクーク;新たな「消火隊」の創設を)
大型ポンプの全域配備で住民の消防体制の確立を
校舎利用の防災コミュニティ計画
学校が避難所になった―神戸からの報告
東京・豊島区「地域防災センター構想」
感想・レビュー
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Ted
3
耐震家屋で圧死から免れても延焼で命を失っては意味がない。物資をいくら備蓄しても火事で灰になったら元も子もない。浴槽に水を張っておくのは断水時の生活用水だけでなく防火用水としても重要なのだ。津波や原発も重大だが都民が原点とすべきはやはり関東大震災。夏の日中という最悪の時に直下型が襲い火災旋風でも起きれば、その惨状は今回の比ではない。火種のない時間に起きた阪神大震災でさえ、あれだけの火災で多くの犠牲者が出たが、無残なのは倒壊家屋に生き埋めのまま焼死した人たちだった。火災さえなければ間違いなく助かった命なのだ。2011/04/29