感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
areazione
5
ノーベル文学賞詩人が贈る、青春ロマン小説。主人公ジョン・シャーマンは、婚約者を親友に奪われるだけでなく、幼馴染からも痛い目にあわされる。でも可哀想だとは思えない。だって「ヒモ」になりたがってるダメ男なのだから、、、。幼馴染との再々会シーンなんかは、ダメ男っぷりが存分に発揮されており、面白いくらいです。しかし本作は単なる三文私小説ではありません。詩的表現が優れているのです。たびたび彼は空想の世界に逃げてしまうのだが、それは故郷の思い出を詩的に紡ぎ直したもの。それがたいへん美しく、郷愁をそそるものなのです!2014/11/12




