出版社内容情報
心がぽっとあたたかくなる。安房直子絵ぶんこシリーズ第3弾!
「満月の晩にまた会いましょう」
子ども服のお店のショーウインドーにかざられているぬいぐるみのうさぎさんは言いました。そして……。
満月の夜だけの、だれも知らないすてきなおはなし。
内容説明
心がぽっとあたたかくなる、やさしい童話集。「満月の晩にまた会いましょう」子ども服のお店のショーウインドーにかざられているぬいぐるみのうさぎさんは、いいました。そして…。満月の夜だけの、だれも知らないすてきなおはなし。
著者等紹介
安房直子[アワナオコ]
東京都に生まれる。日本女子大学在学中より、山室静氏に師事。大学卒業後、同人誌『海賊』に参加。1982年、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞、1985年、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞、1991年、『花豆の煮えるまで』でひろすけ童話賞を受賞。1993年、肺炎により逝去。享年50歳
えがしらみちこ[エガシラミチコ]
1978年福岡生まれ。熊本大学教育学部卒業。現在、静岡県三島市にある絵本専門店「えほんやさん」代表も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
52
安房直子さんらしい、美しく夢のある物語です。ショーウィンドーに飾られたセーターを着たうさぎのぬいぐるみ。このうさぎを毎日見に来る、貧しそうな小さな女の子がいました……。夢と現実の境目の描写が秀逸。安房さんの美しい文章にえがしらみちこさんの可愛らしいイラストが良くマッチしています。2024/07/03
ぶんこ
39
街にオープンした子供服のお店のショーウインドウに、ウサギさんがピアノを弾いているディスプレイ。貧しそうな女の子はウサギさんに会いたくて毎日現れますが、ガラスが汚れるから来ないようにと怒られる。その時、ウサギさんが「満月の夜においで」と。満月の夜。女の子とウサギさんはお月様の近くへ。月の光と星の光で作ったマントで空を飛ぶ楽しいひととき。空が明るんできて慌てて戻りますが、ウサギさんは間に合わない。雨にうたれ、人々に踏まれ、汚くなってしまったウサギさんを店主は女の子にくれました。素敵なお話でした。2024/07/08
サラダボウル
16
優しい絵、好きな絵だなぁと思っていたら「あめふりさんぽ」などの、えがしらみちこさん。本物ファンタジーは心を解放してくれる魔法。心豊かに、もうこの年齢になると、もはや滋養に近い。良質、楽しい。2024/09/07
momoyan
0
小4の娘が大好きな本。結末がほっこりした。絵も可愛らしくて素敵。2025/05/08
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