出版社内容情報
アメリカの公民権運動家ルビー・ブリッジズは、6歳のとき、ルイジアナ州ニューオーリンズの白人専用のウイリアム・フランツ小学校に、初めての黒人生徒として入学した。当時の写真ととともに綴る、勇気を出して人種差別に立ち向かった少女からの「平和の手紙」。
内容説明
勇気をだして、全米初となる歴史的第一歩をふみだした6歳の少女からの「平和の手紙」。
著者等紹介
ブリッジズ,ルビー[ブリッジズ,ルビー] [Bridges,Ruby]
アメリカの公民権運動家。1954年、アメリカ、ミシシッピ州に生まれる。同年、米連邦最高裁の下した「公教育の場における人種差別は違憲」という画期的な判決を受け、1960年、6歳のとき、ホワイトスクール(白人専用の学校)だったウィリアム・フランツ小学校(ルイジアナ州ニューオーリンズ)に、全米初の黒人生徒として入学
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道に生まれる。国際基督教大学卒業後、出版社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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旅するランナー
197
1960年、ニューオリンズにある、白人だけが通うウィリアム·フランツ小学校に、はじめて入学するただ一人の黒人生徒。それが作者ルビー。連邦保安官に護衛されて通学する彼女。そこに憎しみに満ちた罵詈雑言を浴びせ抗議する群衆。そんな姿が写された写真が多数掲載されている。人間はここまで醜いものなのか。彼女による言葉「愛しあい、いたわりあう心があれば、わたしたちひとりひとりが持つ個性に、敬意を払うことができます。また、わたしたちをつまずかせる路上の石を、大きく踏み出すための踏石に変えることもできます」が心に響きます。2024/04/24
☆よいこ
88
分類316。黒人差別。表紙の絵はノーマン・ロックウェルの作品『私たちすべての問題』より▽今から60年前、1960年に6歳のルビー・ブリッジズは小学校に入学した。白人だけの学校に初めて黒人の少女が通うことになり、人種分離主義者たちが毎日抗議活動をおこなった。ルビーは1年の間連邦保安官の護衛がつかなければならなかった▽ルビーの一歩があったからこそ今がある、何事も一歩目が必要。6歳の少女が学校に通うというだけで、多くの人が少女に罵声を浴びせ棺桶を用意して見せるなんて、心が痛みます。2024.1刊2024/03/16
たまきら
49
性犯罪者であり、白人至上主義者でもある白人男性が次の大統領になることがわかり、この数日アメリカの友人(女性&ゲイ)たちと怒りと混乱、痛みを共有しました。中絶をはじめ女性の権利を訴えるスローガン・My body, my choiceをYour body my choiceと言いかえ茶化す男性たちの映像を見て呆然とする中、この本を再読しました。あきらめないで進まないといけないことはわかっているけれど、世界の悪意や憎しみに潰されそうな今週…そんな日々に寄り添ってくれる一冊です。2024/11/08
ヒラP@ehon.gohon
25
白人だけが通っている小学校に、ただ一人入学した最初の黒人だったというルビー・ブリッジズの歩みを写真とともに紹介した本です。 白人の厚い差別意識の中を歩み続けた精神力と、ストレスが淡々と語られています。 こうした大きな一歩が社会を変えていくことを実感します。2024/03/02
kanki
20
1960年白人専用の小学校に、6歳の黒人の子が通う、全米で初。でも親も教師もひどい差別。2024/02/20