出版社内容情報
あおくて終わりのない海と空にかこまれたナナカラやまは、とても美しくて豊かな世界。動物や花や木や魚、虫や石や風…みんなナナカラやまに住むナナカラたちです。ナナカラたちは、うれしいこと、かなしいこと、ずっと昔からあったことも、つい昨日のできごとも、お話にしたり歌にしたりして、楽しみ、伝えていきます。2巻では、眠れないにいさんねこのために、かあさんねこが「とうさんねこのひみつ」や「ながれもののねこのしっぱい」のお話をしてあげます。絵本から読み物への移行期にオススメの幼年童話シリーズです。
内容説明
いずみのほとりにふしぎな砂地があるのは、どうして?しぜんをだいじにしてくらす森のなかまたちの心あたたまる小さなお話シリーズ第2巻。
著者等紹介
どいかや[ドイカヤ]
1969年、東京都生まれ。東京造形大学デザイン学科卒業。『ひまなこなべ』(文・萱野茂/あすなろ書房)で、第64回産経児童出版文化賞“産経新聞社賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
46
小さなお話シリーズ第2巻。「チリとチリリ」シリーズの作者が描く世界はほのぼのと温かい。「水を大切に」と教訓が、やさしくそっと含まれる。2023/03/05
anne@灯れ松明の火
20
絵童話シリーズ2。遠い方の新着棚で。「ねこのかぞくのおはなし」は、仲良く暮らす家族のほのぼの話。それに対し、「ながれものの ねこと みずの かみさま」は、ワガママな猫を神様が罰する話。ただかわいい話だけてなく、こういう話が混ぜてあることで、印象に残る。もちろん、厳しいだけでなく、最後には救いもある。1話めの家族が、その救いを喜ぶ姿にホッコリ。2022/11/27
ツキノ
17
ナナカラヤマの森の奥に住むねこのかぞく。おかあさんがにいさんねこに話す「とうさんねこのひみつ」、そしてとうさんねこがはなす「ながれもののねことみずのかみさま」。合間にかぞくの引っ越しなど、減債の話。構成がいい。どいかや 2022年10月発行【44】2025/03/29
のほほん
8
ナナカラやまはみどりが美しい島にあります。動物や木や花がおだやかにくらしています。ナナカラやまで伝えられているものがたりの中のねこのお話が2つです。1つはとうさんねこが秘密にしていたことをにいさんねこが見つけるお話です。やさしい家族思いのとうさんねこです。もう1つはながれもののねこのお話です。表紙のねこの形の砂地の秘密が語られます。ほんとうにあったことをものがたりとして語ることでまた違った思い出になるようです。よいこともまちがってしまったこともずっとものがたりとして残していくのは大切なことかもしれません。2022/12/20
たこい☆きよし
4
シリーズ2冊目。表題の猫の家族のお話はほのぼのしていたけど、その猫の家族の新居のそばにある泉をめぐる物語がちょっとこわい…2023/04/06