出版社内容情報
ミラノの煙突掃除の少年たちがつくった秘密結社<黒い兄弟>の波乱に満ちた物語が、装い新たに、新登場!いよいよ明かされる親友アルフレドの秘密。そして復讐に燃える狼団に、ジョルジョは・・・。
アニメ世界名作劇場「ロミオの青い空」(NETFLIX他にて配信中)原作本。
内容説明
秘密結社“黒い兄弟”の一員として迎えられたジョルジョ。仕事にもようやく慣れ、親方からも信頼されはじめるが、運命は、思いもかけない方向に…。
著者等紹介
テツナー,リザ[テツナー,リザ] [Tetzner,Lisa]
1894年、ドイツ東部に生まれる。1933年、ナチスの政権掌握とともにスイスに亡命。1963年に亡くなるまで、『黒い兄弟』の舞台になっているルガーノ近郊で創作活動に従事した
酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年、茨城県に生まれる。和光大学教授、ドイツ文学翻訳家。2021年、コルドンの「ベルリン3部作」(岩波少年文庫)で日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
69
【2021年色に繋がる本読書会】金持ちの屋敷の煙突掃除中に倒れ、偶然スイスの同じ地方出身の医者と出会ったことから、主人公の運命は大きく変わっていく。ドイツからナチスの手を逃れて亡命してきた作者は、図書館で人身売買でミラノで働かされていた少年たちの記録を読みこの話を書こうと思ったという。主人公の生活と冒険の根底には同じ煙突掃除仲間たちのあつい友情が流れている。2021/11/02
syk
2
上巻読んだ時も思ったけど、アニメ見た時子供向けにしてはしんど過ぎない?って思ったのに、原作読むとアニメはだいぶマイルドにしてたんだな〜としみじみ……最低な人はずっと最低だし、子供たちは相当酷い目にあってる。でも、手を差し伸べてくれる人もいる。あとがきにもあったように運が良かったのは勿論だけど、みんなが誠実で未来を諦めなかったのも大きいんだろうなあ。原作復刊してくれて、読むことが出来て良かった。アニメもまた配信始まって盛り上がってるし、沢山の人がこの黒い兄弟の皆のことを知ってくれたらいいな。2022/02/05
ぎゃま子
2
「ロミオの青い空」の原作。十数年前に一度読むのを挫折したが、新装版を図書館で見つけたので読んでみた。アニメでは、半年間耐えて無事に家に帰って来たが、原作はもっと過酷だったし、実際にそんな時代があったと思うと辛い。2022/01/03
ぐぐ12345
1
面白かったです。頑張ったね。ジョルジョ。良いお医者さんに会えてよかった。2023/02/15
ベルツリー
0
下巻に入ってから展開が目まぐるしく一気読み。アニメ版は契約満了でスイスへ帰国していたけれど、原作はハラハラドキドキの逃亡の末に数年を経てサプライズで帰宅。物語はこうでなくちゃ。という満足感を久々に味わった気がする。2024/05/10
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