内容説明
あなたのおじいちゃんやおばあちゃんは、小さいころ、どんな暮らしをしていたのかな?このシリーズには、1960年代のさまざまな地方で暮らす小学生が登場します。この本の舞台は、岩手県の陸前高田です。冬が長いこの地域では、寒い時期には家から離れ、町で仕事をするお父さんがたくさんいました。そして、大工さんや左官屋さんや畳屋さんなどの腕のいい職人さんが、誇りをもって、家やお寺を建てていました。そんな姿を見ながら、子どもたちは自分たちのこれからについて、想像をふくらませるのです。あなたは、将来何になりたいですか?
著者等紹介
荒尾美知子[アラオミチコ]
1958年、東京生まれ。東京女子大学文理学部卒業。編集者・作家として、長年にわたり子どもの本づくりに携わる。絵本づくりの仕事に『あーん』『ぱんぱんぱん』『なでてなでて』など
すがわらけいこ[スガワラケイコ]
1959年、福島県生まれ。新潟大学卒業。主な作品に「おれたちはパンダじゃない」(アリス館)「たべもののふしぎ」(学研)「ノロウィルスのノウちゃん」(ポプラ社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
25
舞台が岩手県の陸前高田市というところに気持ちがゆらぎました。 気仙大工という、腕のいい建築職人の兄に憧れを持った弟の夢は、自分も気仙大工になりたいと思います。 1960年頃のお話だそうです。 50年後、夢を果たせていたのでしょうか。 建てた家は無事だったのでしょうか。 建築技術も様変わりしました。 職人文化の伝統を、あらためて考えました。2022/04/24
遠い日
12
「ちょっと昔の子どもたちのくらし」シリーズ5。岩手県陸前高田市の子ども、次郎の話。語り手は次郎の家の猫、ギン。父と兄の仕事は気仙大工。家を建てることを通して、職人さんたちの誇り高い仕事ぶりに触れる機会を得た次郎は憧れを募らせていく。住まう人のことを第一に、丈夫で住みやすい家を作ることの気概に触れたからだ。2021/03/15
憩子
3
≪あなたのおじいちゃんやおばあちゃんは、小さいころ、どんな暮らしをしていたのかな?≫というシリーズの5巻目。 岩手県陸前高田市の小学4年生の男の子のお話。お父さんもお兄ちゃんも歴史ある気仙大工。周りの大人もそれぞれ職人の誇りをもって働いている人ばかり。男の子も気仙大工になるけっしんをする。2021/03/14
スパナ
1
1960年代の子どもの暮らしが分かる絵本シリーズ。 この本の題材は、岩手県気仙沼の大工さん。 竹スキーで遊んだり、囲炉裏で暖をとったりする東北の子どもの様子が描かれる。また、釘を使わずに、切ったり削ったりした木を組むことで丈夫な家を作ってしまう気仙大工のすごさも描かれています。2021/03/07
必殺!パート仕事人
1
陸前高田って気仙大工の土地だったのか。知らなかった。2021/02/06