内容説明
女性弁護士が全米にまだ3%しか存在しない時代に法曹界を志し、不屈の闘志で平等の実現に人生を捧げてきたRBG。彼女の人生哲学とは…?
著者等紹介
ブラックウェル,ジェフ[ブラックウェル,ジェフ] [Blackwell,Geoff]
ジェフ・ブラックウェルは、ニュージーランドを拠点に、書籍やオーディオブックの企画・制作、展示企画、肖像写真・映像を手掛けている、ブラックウェル&ルース社のCEO。編集長のルース・ホブデイと組んで、40ヵ国の出版社から本を出版している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
125
大人が読む文章だが、ふりがなもあるし短くわかりやすいので、小学高学年からの子供にも、特に女の子に読んで欲しい。女性が認められる権利を男性も認められるべきだと彼女が弁論したことも嬉しかった。平等とはそういうことだといつも思ってきたから。心に残る言葉。「ノーと言われても諦めないこと。だが、怒りに任せて反応してもいけない」「大切なことのために闘いなさい。ただし、周囲の人が協力してくれるような方法でおやりなさい」「信念に基づいて行動しなさい。ただし闘いは選び、のっぴきならない状況に追い込まれないように」2021/01/18
とよぽん
54
ルース・ベイダー・ギンズバーグの生涯と功績をコンパクトにまとめた本で、以前読んだ絵本よりも対象年齢は上がると思う。大人も、RBGの偉大さを知る手始めになる良書だ。自由の国アメリカで、50年ぐらい前までは厳しい男女差別があったことを知って驚いた。インタビューで語られた言葉が、どれも名言だった。6月には、映画『ビリーブ 未来への大逆転』の上映会があるので、楽しみ。2021/04/25
読書ニスタ
33
ノーと言われても諦めないこと。ですが、怒りに任せて反応してもいけません。 超優秀だけど、男尊女卑の時代の中、相当に虐げられてきたと、思う。90p程度の本書の特性が、常にノートリアスRBGを携帯する本みたいで、人生の詳細は分からなかった。後半はマンデラになってるし。CNNのドキュメンタリー、録画できたので、そっちで感動したい。 負けないぞー。2021/04/14
ショア
23
RBGルース・ベイダー・ギンズバーグの精神。1950年代の差別が当たり前の暗黒アメリカで不屈の闘志と努力により、あらゆる階層で差別をなくすことを志し、女性弁護士が少ない時代から努力して、1993年に連邦最高裁判事に。母親からの言葉「レディーになりなさい」自立し感情に流されない女性になること。理解していない人を教え導く存在になること。巻末のネルソン・マンデラの言葉「真のリーダーは緊張を和らげることに注力しなければならない(中略)感情に任せれば合理的に考えられなくなる」も良く響く。2022/06/18
りらこ
23
RBGの前に道はなく、彼女のあとに道ができていく、という言葉が読んでいて浮かぶ。そして今回の大統領選の結果にも大きな影響を及ぼしたであろう彼女の死。きっと、RBGの生き方を指針にして頑張っている人達がたくさんいるに違いない。一人ひとりの姿は見えないけれど、彼女の言葉を紡いだこの本を読むと、その言葉の向こうに同じように感じているだろう人たちの存在を感じる。時に自分にとって不必要な言葉を聞かないようにしながら.....真っ直ぐカメラを見つめる彼女の写真と言葉は、遠い国に住むわたしにも刺さりそして支えてくれる。2020/12/03