内容説明
シルヴァスタインの名作絵本『ぼくを探しに』(講談社)の続編『ビッグ・オーとの出会い』が、村上春樹訳で新登場!
著者等紹介
シルヴァスタイン,シェル[シルヴァスタイン,シェル] [Silverstein,Shel]
1930年、アメリカ・シカゴ生まれ。イリノイ大学、ローズヴェルト大学などで学ぶ。絵本作家として有名だが、ソングライター、漫画家、詩人として、多岐にわたり活躍。著書多数。1999年没
村上春樹[ムラカミハルキ]
1949年、京都府生まれ。早稲田大学文学部卒業。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
205
村上春樹 新訳ということで、本書新作絵本を読みました。米国の作家、イラストレーター、シェル・ シルヴァスタイン、初読です。まずは直訳だと『かけら』を『はぐれくん』と訳すのが村上春樹流です。内容も絵もシンプルでシュールですが、色々と考えさせられます。2019/11/20
鱒子
75
図書館本 前作「ぼくをさがしに」で置き去りにされた「かけら」の運命が気になっていたので、本書を読んで個人的にスッキリしました。村上さんの新訳で、かけらは「はぐれくん」という名前になりました。わたしも新しい名前の方が好きです。自分は相手を満たすための部品なのか、それとも……?哲学の香りがする絵本。2020/01/13
ムッネニーク
71
20冊目『はぐれくん、おおきなマルにであう』(シェル・シルヴァスタイン 作、村上春樹 訳、2019年11月、あすなろ書房) 倉橋由美子が訳した『ぼくを探しに』の続編。マルではなく、カケラ側に視座を置いた物語となっている。米国では1981年に出版。 相変わらずイラストはゆるくて可愛く、眺めているとつい頬が緩む。パートナーシップの寓話の様に思えた前作に比べると、今作はより「個の自立」という側面を強く押し出した作品になっている様に思う。 〈でもきみは たぶん じぶんだけでころがれるよ〉2025/03/10
☆よいこ
68
村上春樹訳2019年発行。『ぼくを探しに(The Missing Piece)』(倉橋由美子訳)の続編。倉橋版では「かけら」と訳されていたが村上版では「はぐれくん」になる。▽誰かが通りかかって自分をどこかに連れて行ってくれるのを待っているはぐれくん。だけど、ぴったり合う相手はなかなか見つからない。いいかと思っていたら、だんだんと不都合が出てくる。結局ひとりで座り続けるかけらくんの前におおきなマルがくる。「君は自分だけでころがれるよ」という。「ためしたことはあるかい?」▽良本2020/01/13
しゃが
54
村上さんってこんなに優しかった(?)と思った一冊だった。倉橋さんのPIECEが「かけら」から「はぐれくん」になったのは時代の流れでしょうか。村上さんはあとがきで「大事なのはふさわしい相手(他者)を見つけることではなく、ふさわしい自分自身を見つけること」と。「充足感」に重きをおいているが、その前には経験や考えをサポートしてくれる他者と出会いの旅『ぼくを探しに』があるような…。表紙には残してほしかった。2019/12/21
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