内容説明
若者の家に、夜な夜なおとずれる美しき怨霊を描いた「牡丹燈記」と、幽霊になってまでも赤子を育てる母の、深い思いを描いた「墓中育児譚」の2編を収める中国奇譚集。
著者等紹介
わたなべまさこ[ワタナベマサコ]
1929年生まれ。漫画家。日本の少女漫画草創期から執筆を始め、現在も活躍。1971年、『ガラスの城』で第16回小学館漫画賞、2002年、全作品に対して、第31回日本漫画家協会賞・文部大臣賞、2006年、旭日小綬章受賞。公益社団法人日本漫画家協会・名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
16
(図書館本)(ル・ハロウズ・イヴ(All Hallow's Eve)Horror読書会)1929年生まれ90歳のわたなべまさこさんの初絵本。絵はとても綺麗だけれど、やはり漫画家の絵の感じになるのは仕方がないですよね。(牡丹燈記/墓中育児譚)2019/10/13
魚京童!
13
牡丹燈記って全部、上人様のせいじゃね?誰の幸せなんだろうね。科挙で失敗して自殺でもしたのかもしれないけどさ、幸せであれば、あの世へ行ってもいいのかもしれない。なんだろうね。幸せを邪魔されたのは間違いないよね。勉強よりも幸せかもしれないよね。やるべきこととやりたいことは違うよね。どちらがいいんだろうね。どっちをしたいのかだよね。騙されたと信じる世界のほうが、現実が辛いよりいいかどうかだよね。絶対にいいと思うんだけど。もう疲れているのかもしれない。まだ2日目だっていうのに、新年感がまったくないただの休み。何に2021/01/02
おーね
7
わたなべまさこってすごい。 2019/10/18
朔ちゃん
3
中国を舞台にした別の小説を読んで、馴染みを感じて手にとった絵本。メルヘンチックで可愛い絵だなーと思った瞬間、次ページでおどろおどろしい絵に豹変するのはさすが。怖いもの見たさで見たくなる魅力がある。話の内容は、日本でいう「牡丹灯籠」「飴売り女房」なのかな。やりきれなさもあるけど愛情も感じる2つの話が収められていた。2022/06/09