出版社内容情報
お妃さまが海へ流した金のゆりかご。赤ちゃんの無事を祈る心とはうらはらに、流れ着いたのは、なんと人くい鬼の島！知られざるグリ…お妃さまが海へ流した金のゆりかご。赤ちゃんの無事を祈る心とはうらはらに、流れ着いたのは、なんと人くい鬼の島！知られざるグリム童話の一編を、こみねゆらが絵本化。
グリム［グリム］
こみね ゆら［コミネ ユラ］
内容説明
おきさきが、海へ流した金のゆりかご。赤ちゃんのぶじを祈る心とはうらはらに流れついたのは、なんと、人くい鬼の島！知られざるグリム童話の一編を、こみねゆらが絵本化！
著者等紹介
こみねゆら［コミネユラ］
熊本県に生まれる。東京芸術大学絵画科、同大学院で油絵を学び、その後フランスに留学。帰国後、絵本作家、人形作家、イラストレーターとして活躍。『さくら子のたんじょう日』（童心社）、『ともだちできたよ』（文研出版）で、第１０回と第１８回日本絵本賞受賞。『オルゴールのくるくるちゃん』（講談社）で第４７回講談社出版文化賞絵本賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ヒラP＠ehon.gohon
13
こみねゆらさんの絵が好きな人には、とても嬉しい絵本だと思います。 グリム童話をこみねさんなりのアレンジをして、幻想的でかなり実験的な絵に挑戦しているように思いました。 ぼんやりした風にも見える絵は、初めての人には分かりにくいかもしれません。 物語も他でグリム童話を読んでいた方が、話の飛躍に戸惑わなくて良いかもしれません。 タイトルからして挑戦的でした。2016/09/19
遠い日
12
「知られざるグリム童話の一編」と表紙見返しにある。グリムらしい恐ろしさを秘めたお話だ。容赦のない描写に、ぞくぞく。魔法に助けられた姫と王子だが、いったん手放した娘（姫）を喜んで迎えたお妃の心情は不可解。こういう不条理がこのお話の味わいなのでしょう。2016/08/18
ツキノ
9
グリムのこのおなはし、知らなかった。こみねゆらさんの絵はとても好きなのだけれど、これもいい。残酷な場面は茶色く靄がかかったように描かれている。「知られざるグリム童話」がこうして絵本になったことを評価したい。ところでお妃が女の子を育てられなかった訳はなんだろう…2016/07/17
takakomama
7
怖い話なのに、優しい絵です。冒頭の「どうしても、この子を育てられない、わけがあったのです」という文が、岩波文庫の「完訳グリム童話集」にはありませんでした。その理由が、本筋よりも気になってしまいます。2022/04/29
つき
7
ゆりかごに乗せられて川に流された、かわいい赤ちゃんがたどり着いたのは、人くい鬼の島でした。 人くい鬼の奥さんに、大きくなるまで育ててもらったのに、恩を仇で返してるんじゃないかと思ってしまうんだよなあ。 たしかに、人くい鬼の息子と結婚するのはイヤだけれどね。話してわかってくれる相手でもないだろうし。2017/01/17
