内容説明
こどもの「まって!」にかくされたささやかだけど、すてきなこと。
著者等紹介
ポーティス,アントワネット[ポーティス,アントワネット] [Portis,Antoinette]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校で美術を学ぶ。ディズニー・コンシューマー・プロダクツでクリエイティブ・ディレクターとして活躍したのち、絵本作家として独立。作品に『はこ は はこ?』(ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞)、『きが き じゃない』(共に光村教育図書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
109
素晴らしい絵本。子供だけではなく、大人にも強く訴える内容を持っている。お母さんに連れられた男の子が、「まって」と言って、いろいろなものを発見する。散歩中の犬。アヒルにパンをあげているおじいさん。鉢植えの花。ちょうちょ。お母さんは急いでいるが、男の子は今ここにある美しさに気づいている。ここに描かれているように、今この時はかけがえのない瞬間だ。最後で魔法のようなことが起きて、お母さんも、今この時の美しさに気づく。心に残る美しい結末。2017/09/18
Kawai Hideki
90
子供目線のとても素敵な絵本。電車の時間に遅れそうなお母さん。小さな坊やの手を引いて、道中を急ぐ。ところが、そのたびに「まって」がかかる。理由は、かわいい犬がいるから、工事のおじさんが手を振ってくれたから、アヒルにパンをあげるから、アイスクリームが欲しいからなど様々。お母さんはぐいぐい手を引っ張って急ぐばかり。そのイライラたるや、推して知るべし。そして、いよいよ電車に駆け込もうとした時、最後の「まって」に振り向くと…電車は逃したけれど、とても暖かい気持ちになれるのでした。2015/12/05
hundredpink
48
シンプルだけど味わい深い。2016/06/17
gtn
47
急ぐと見えなくなるものが多々ある。例えば、車両通行可の商店街で車を走らせると、気の利いた店に気付かない。また、何のためという目的を踏まえず走り出すと、ゴールが見えなくなる時がある。だから、急ぐ必要はない。2020/11/23
ぱお
37
子どものがまってと言うときは、すてきなこと見つけたときなんですね。2016/07/16