内容説明
ヒトは、どのようにして生まれてくるのか?9ヵ月にわたる胎児の成長の軌跡。受精から誕生まで、独自の撮影技術を駆使して胎内の様子を記録した驚異の写真集。1965年の初版以来、科学と技術の進歩とともに改訂を重ね、ついに、「最終版」刊行!世界一美しい生命誕生の本!
目次
卵子
精子
受精
妊娠
出生
著者等紹介
ニルソン,レナルト[ニルソン,レナルト] [Nilsson,Lennart]
1922年、スウェーデン生まれ。医学・科学写真家。走査型電子顕微鏡や手作りのファイバースコープ、最新の写真技術を駆使して、体の中の未知の世界を撮りつづけている。1976年、ストックホルムのカロリンスカ研究所より名誉医学博士の称号を受章
ハンベルイェル,ラーシュ[ハンベルイェル,ラーシュ] [Hamberger,Lars]
スウェーデンのヨーテボリ大学産婦人科主任教授。ヨーロッパではヒトの生殖医学に関する研究で定評を得ている
楠田聡[クスダサトシ]
1951年生まれ。小児科医、特に新生児医療を専門とする。大阪市立大学卒業。2003年より東京女子医科大学母子総合医療センターに勤務し、現在同センター所長・教授
小川正樹[オガワマサキ]
1965年生まれ。産婦人科医、産科学、特に周産期医学を専門とする。秋田大学卒業。2011年より東京女子医科大学母子総合医療センターで准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rie
16
凄い‼︎の一言。お腹の中ではこんなことが起こっていたのか…。たった数週間、数ヶ月で大きな変化。人の身体のなかに別の人がいる。産まれてからの赤ちゃんの成長もすごいが産まれる前もさらにすごかった。2016/04/26
ツキノ
10
スウェーデンの医学写真家のレナルト・ニルソンの有名な胎児の写真。長男妊娠中に『生まれる』(講談社文庫)という本で見て感動したのを思い出す。『赤ちゃんの誕生』という大型絵本もあるけれど、今回は「受精から誕生まで余すところなく掲載」しているとのことで、ヒトがどのようにして生まれてくるのかが写真からよくわかる。妊娠・出産の課程を科学的に、目で見て知りたい人にはこれ以上の本はなし。父親になる男性に見てみてほしい。中学以上の学校図書館には必ず置いてほしい。2016/04/06
スリカータ
4
まず、この写真をどうやって撮影したのかが気になりました。母体や胎児を傷つけてないか?と。内視鏡と広角レンズによる撮影と知り、ホッとしました。精子と卵子の受精の写真は、とても神秘的でした。人間の身体に全く無駄なものはないと改めて感じました。それゆえ身体を、生命を大切にしなければならないと。週数を負った胎児の写真は、自分のお産を振り返りながら鑑賞しました。この頃、妊娠が発覚した、悪阻がひどくて苦しかった、初めての胎動があったなど。良書でした。2016/12/19
がっちゃん
2
世の中にこんな記録があったなんて…。ヒトが産まれるにはこれほどまでに大変な過程があったとは。驚きの連続。(自分がこれを経験してきたとは信じがたい)ヒトが生まれるとは、とんでもない確率の事なんだ。生きることが前向きになる。我々は何処からきたのか。知るための1冊。2018/04/28
やんちゃっこ
1
妊娠してみて、自身の子宮内で何が起きているのかが漠然としか分からず興味がありました。また、二人目、三人目の妊娠時に上の子に説明したくてもなかなかうまく出来ず、ずっとこのような本を探していました。 この本は受精卵の発達のみならず、精子、卵子、染色体や遺伝子についても写真と文章で説明されており、本当に読みごたえがありました。生命の神秘、尊さを感じ、感動します。 小さい子には内容的に難しいものの写真で示すことは出来る、ある程度の年齢ならば身体の仕組みを交えて理解できると思います。とても素敵な本です。2020/08/07