内容説明
時は元禄、江戸の町では、同心や忍びがつぎつぎ殺され、子どもたちが、かどわかされていた。事件の謎を追う、くのいち小桜の身にも危険が…!?
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞。2013年『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞を受賞
大矢正和[オオヤマサカズ]
1969年生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花宴
13
シリーズ第1弾。江戸市中で商いをしつつ、一方では将軍直轄の忍びっていうのが何だかかっこいい。そんな橘北家の末娘、小桜が主人公。複数の事件がどう繋がるのかという謎解きです。小桜も忍びのはしくれ、何にでも首を突っ込みたいようで…事件も子供だましじゃない本格的なやつなのでちょっとハラハラします。歌舞伎役者で怪しげな市川桜花、西国にいる橘北家の次男など今後の出番が期待される面々もおり、楽しみです。2019/06/14
しーまま
11
なんとなく読んでみたら面白かった。忍犬の半守がホントに喋るのか気になる。2015/12/21
7petit
9
くのいち小桜が魅力的!丁稚姿に、艶やかな振袖姿に、黒装束にと、危なっかしいほど江戸の町で起こる事件に首を突っ込んでいきます。時代物の初心者にはハードルが高い気がしますが、魅力ある挿し絵と、小桜の物怖じしない設定に、どんどん引き込まれます。次作が楽しみ。高学年さんから。2015/09/19
みっちぃ
7
斉藤洋さんの本は大好きです。くのいちの小桜ちゃんが事件を解決するべく、大活躍。面白かった。2019/12/02
alleine05
5
登場人物の感情の振れ幅が狭く、登場人物の掘り下げもほとんど無くて、淡々と話が進む印象でもの足りなかった。また作中の事件についてもはっきりしないことが多くてすごく消化不良な読後感。結局、女形の市川桜花は何者だったの? かどわかしの下手人を殺した忍びもだれだったの? シリーズ化前提で、そのへんの種明かしは次巻以降でねということなのかもしれないけど、それにしてももう少しこの巻の中で消化してほしかった。2023/04/01