内容説明
考える楽しみに満ちた18編。
目次
万引き(井上ひさし)
いじめの憂鬱(池田晶子)
生きる力を育てる(河合隼雄)
極楽往生(結城昌治)
子供たちが豚殺しを真似した話(倉橋由美子)
「狼が七匹の子やぎ」に冷たくされる理由(寺山修司)
善魔について(遠藤周作)
偽善について(中野好夫)
偽善の勧め(渡辺一夫)
悪人の自覚(亀井勝一郎)
悪はどこから(田中美知太郎)
鬼あざみの清吉(宇野信夫)
七人の犯罪者(星新一)
探偵小説に現れたる犯罪心理(江戸川乱歩)
流血(堀田善衛)
政治について(埴谷雄高)
いもどろぼう(吉野せい)
鰭紙(吉村昭)
著者等紹介
松田哲夫[マツダテツオ]
1947年、東京生まれ。筑摩書房の書籍編集者として「ちくま文庫」、「ちくま文学の森」、「ちくま日本文学全集」、「ちくまプリマー新書」を創刊する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
113
このシリーズ2巻目は「悪のしくみ」ということで様々な作家や評論家が「悪」について紹介しています。私は星さんの作品しか読んだことがないのですが、読みでのあるものが多い気がしました。井上ひさし「万引き」河合隼雄「生きる力を育てる」亀井勝一郎「悪人の自覚」吉野せい「いもどろぼう」などです。中学の国語の副読本にしてもいいですね。2020/04/08
naotan
20
井上ひさし、昔は嫌いだったけど、著作を読むと唸らずにいられない。最後の吉村昭もさすが。中学生までに「読ませたい」ではなく、「読んでおきたい」ってのがミソですね。自分が中学生の時に読めたかなぁ。読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。2020/08/17
kei
18
「中学生までに読んでおきたい哲学」第二巻。一巻より読みやすかったです。お気に入りは 「生きる力を育てる」河合隼雄 「偽善の勧め」渡辺一夫 「七人の犯罪者」星新一 「鰭紙」吉村昭2019/10/29
もも
14
無くならない現代のいじめに通ずるものがあったり、ちょっと難しくて思考が停止してしまったり(笑)親鸞が出てきたり、いつものごとく深く考えさせられる一冊です。2016/09/15
kasmin
14
案内人の南伸坊さんに、はじまりからハートを掴まれました。井上ひさしさんの『万引き』遠藤周作さんの『善魔』中野好夫さんの『偽善について』など、そうそうたる著名人の『悪』へのそれぞれの捉え方が描かれています。河合隼雄さんは繰り返し読みました。「生きる力」にもなる悪のあらわれ方が興味深いのです。悪は助けを呼ぶサインになっており、繋がりを持ちたいから、それをひとつの手段として、どうしようもなく用いてしまうのだそうです。哲学シリーズの中でも殊に本書が面白かったです。2016/03/31