内容説明
金星音楽団のゴーシュは、うまくセロが弾けず、楽長にしかられてばかり。演奏会も近づき、ゴーシュが、夜中まで、いっしょうけんめいセロの練習をしていると、奇妙なお客がやってきます。
著者等紹介
植田真[ウエダマコト]
1973年静岡県に生まれる。1998年、ザ・チョイス年度賞大賞受賞。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で第一四回日本絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らん
27
野ねずみのお母さんが子どもの病気を治すため、セロを鳴らしてとゴーシュに頼む場面。野ねずみの子どもをセロの穴から中へ入れるってどういう事?と思っていましたが、学研道徳動画ライブラリーを観てようやく理解!そしてこの植田さんの絵でも上手く表現されています。しおらしく登場してちょこんと座るたぬきも可愛い。取り組んでいる事が軌道に乗り心が満たされてようやく誰かを思う余裕ができた時にはもう戻らない事はあるけれど、いつか何かで思いが伝われば良いな…とゴーシュに自分を重ねて感じました。高畑勲さん監督のアニメも観てみたい!2023/12/08
小夜風
24
【図書館】植田真さんが描く「セロ弾きのゴーシュ」。中の挿し絵は小さくてモノクロですが宮沢賢治のお話に優しく添えられてる感じがピッタリでした。小さな本の形も珍しくて、でも読み易くて良いなって思いました。同じ形で宮沢賢治の他のお話も描いてほしいです。2015/05/07
caramel
21
うまくセロを弾けず楽団の仲間から取り残されていたゴーシュ。夜通しひとりで練習を重ねる姿をしっかり動物たちが見守ってくれていた。一見頑なにみえるゴーシュも根は優しい。じんわりとあたたかい音色は、みんなの心に響いたのだろう。f字孔からのぞく野ねずみの絵がかわいい!2018/08/11
mntmt
15
ゴーシュって、こんなに口が悪かったっけ?絵が淡いタッチで優しい感じ。ゴーシュの気持ちにあっていない気がする。2015/09/12
kanon
1
植田さんの絵が気になって、読んでみました。この話は、アニメの映像が真っ先に思い浮かぶのですが、また違った静かな雰囲気のこちらの本もよかったです。2019/04/01