内容説明
春の学芸会。モグラ役のぼくのセリフは、ひとことだけ。でも、そのひとことが言えなくて…。スウェーデンからやってきた、すてきな兄弟のおはなし。
著者等紹介
ニルソン,ウルフ[ニルソン,ウルフ][Nilsson,Ulf]
1948年、スウェーデンに生まれる。図書館司書、教師、記者を経て、1981年から作家活動に専念。ニルス・ホルゲション賞、アウグスト賞などを受賞
エリクソン,エヴァ[エリクソン,エヴァ][Eriksson,Eva]
1949年、スウェーデンに生まれる。イラストレーター、絵本作家。エルサ・ベスコフ賞など受賞
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年、東京に生まれる。慶應義塾大学卒業。北欧の児童書を中心に翻訳を多数手がける。2009年、スウェーデン王国より北極星勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
18
読み友さんから。スウェーデンの一年生が主人公です。学芸会後のケーキとかちがう文化はあっても、「人前で歌うとかありえない!」っていう気持ちはユニバーサル。葛藤する彼と、そんな彼をにっこり見守る大人たち。一番の応援団である弟。…やさしい絵本です。「うんうん、たまちゃんもこんなころあったなあ」保育園の出し物全てで先生の後ろに隠れていた時期を卒業し、いまやリードする立場になった6歳児が回顧語りするので吹いてしまいました。2018/02/08
海(カイ)
13
【図書館】おや?この絵は『おじいちゃんがおばけになったわけ』の絵じゃないですか!?家では弟のために歌ってあげるのに学芸会の音楽劇では歌えないモグラ役のお兄ちゃん!そんなお兄ちゃんを救ったのは、弟だった。 素敵な兄弟愛だ♪2014/06/08
いっちゃん
12
家と舞台じゃあなかなか同じようには歌えないよね。弾けたあとは、やみつきになりそう。2016/11/21
いっちゃん
9
弟のおかげで緊張もとけ、うまく行った。こどもが好きそうな歌だな(笑)2017/12/20
Mayuko Kamiwada
5
歌が大好きな弟のためにお兄ちゃんは歌を歌ってあげる。弟の前では歌うのは平気なのに人前では恥ずかしい。学校で学芸会があり、おしまいのことばを言うことになった。どうしても大きな声を出せずに悩むお兄ちゃん。本番当日になり・・・。兄弟愛を深く感じるお話だと思った。自分の出番さえ投げ出したくなっていたお兄ちゃんに対して、無邪気に「歌って」という弟の存在は心強かっただろう。たった一言の言葉さえも重く、苦しい子どもだっている。いつもと違う雰囲気にのまれてしまうのだろう。達成できた時の喜びはなんともいえないだろう。2024/04/16